人生の主導権を握れる者が恋愛もお金も制す

人生の主導権を握れる者が恋愛もお金も制す


あなたは、「愛」と「お金」と聞いて、相反するものだと認識しているかもしれません。実際、「愛とお金どっちが大事なのか?」といった究極の質問を聞いたことがある人も多いでしょう。

そう、このような質問があること自体、多くの人が、「愛」と「お金」は別物だと認識し、どっちも手に入れるなんて、難しい、不可能に近い、という思い込みを持っているということにほかなりません。

でも、「愛」と「お金」は、明確に共通点があります。実際、恋愛上手は、お金に関しても上手な人が多いのです。

恋愛とお金の共通点とは?

恋愛もお金も、心が反映しやすいという共通点があります。

恋愛やお金に悩むとどんな思考を生むのか?

恋愛やお金に悩む時、人は、「愛が足りない」「お金が足りない」という、「足りない」思考に支配され、常に強い不安感を抱えることになります。

人は、心の中に不安感を抱えると、外側の物や人で、その不安感を埋めようとしてしまう心理的な癖があり、行動の目的が、自分の心の不安感を埋めることに切り替わってしまうのです。

私も、カウンセリングを行う中で、実際にそのようなケースにたくさん出会ってきました。

たとえば恋愛では、相手の気持ちよりも自分の不安を埋めることを優先し、愛されている安心感を相手に強く要求してしまったり、お金の面では、極端な節約に走り、豊かさを感じることから遠ざかったり、逆に、お金があるように見せかけ、優越感に浸るため、無駄遣いをしてしまったりします。

不安感が自分自身の心を蝕むと恋愛もお金も手に入らない

このような心理状態に陥ってしまうと、目的がすり替わってしまっているため、本来の目的には到底たどり着けません。それどころか、目的がすり替わっていることにすら気づいていないことがほとんどです。

当初の目的は、「愛を感じる生活がしたい」「豊かさを感じる生活がしたい」だったはずが、その目的から逸脱し、「飢餓感」「不安感」を拭うために恋愛をしたり、「飢餓感」「不安感」を拭うために極端な節約したり、お金を使ったり、と、原点にあった本来の目的を遠ざけていきます。

実例から見る「不安感」に囚われている人の矛盾

具体的なイメージを持ってもらうために、ここでは、飢餓感や不安感に囚われている状態の例を一つご紹介します。

これは、私が、実際にカウンセリングをした事例です。

30代で婚活中のAさんは、「幸せになりたい!結婚したくてたまらない!」と必死に活動していますが、うまくいきません。そもそも、「なぜ結婚したいのか?」と問うと、「自分の稼ぎだけで、今後も食べていく自信がないし、地元の親友が、金銭的に恵まれた人と結婚したことが羨ましかったので、自分もそんな結婚がしたい。自分も同じ位置にいかないと、世界が違うから、もう仲良くできない気がしている。」とおっしゃっていました。

いかがでしょうか。彼女は、自分も羨ましいと思われる人と結婚して、友人と同じ世界にいたい、経済的に安定して、安心したい、ということを結婚の目的にしてしまっています。つまり、今の自分は、安心できない、安定していない、友人に認められないという不足感を前提にして、その飢餓感、不安感に行動を支配されているのがお分かりになるでしょうか。

「幸せになりたい!」と言いながら自分自身が何に幸せを感じるのか、を見つめる前に、ないものを満たすこと、優越感を感じることが目的になっています。

ここを脱しない限り、本当に自分の心が満たされることはありません。なぜなら、たとえ、経済的に恵まれた結婚ができたとしても、自分の心が満たされない限り、永遠に人に羨ましがられるアイテムを次々に手に入れないといけなくなるからです。優越感も結局、飢餓感、不安感の一種なのです。

あなたは、人から羨ましがられる結婚をして、友達が沢山いることが、自分の幸せだと思いこんでいないでしょうか。そこから外れている自分は、ダメだと思いこんでいないでしょうか。

飢餓感・不安感から抜け出すための第一歩とは?

恋愛もお金も、「人と比べて劣っているから欲しがるもの」でも、「一般的に、社会的に、こう言われているから求めるもの」でも、「誰かに見せつけるために手に入れるもの」でもありません。

ですが、飢餓感や不安感に囚われている人は、何が自分の心からの想いで、何が外側から入れた考えなのか、混沌とさせています。そうした混沌を自分自身で整理できず、気づいていない人も多いのです。そのため、まず、自分自身の癖に「気づく」ということが大切です。

人からどう見られるかをよく気にしている人、誰かの幸せを聞くと、つい自分と比較してしまい複雑な想いにかられる人、人に羨ましがられたいと思っている人は、要注意です。

まずは、外側に答えを求めている自信のない自分に「気づく」とことから、始めてみてください。

人生の主導権を自分自身に取り戻す

飢餓感、不安感から解放されるために、最も大切なことは、自分で自分に与えられない感情を、外側から与えてもらうことはできないと認識することです。自分で自分を満たしてあげられなければ、飢餓感や不安感から抜け出すことはできません。

恋愛もお金も、飢餓感、不安感を埋める目的のためにすべきことと、「愛を感じる生活がしたい」「豊かさを感じる生活がしたい」という目的を果たすためにすべきことは異なります。

恋愛して幸せになりたいと思っている人は、先に、自分がどんな時に幸せを感じるのか、どうすると心が満たされるのか、知らなければなりません。

お金を持って豊かになりたいと思っている人は、先に、自分がどんな時に豊かさを感じるのか、自分にとっての豊かさの定義とは何なのか、知らなければなりません。

人はそれぞれ違っていて、幸せの定義も豊かさの定義も異なっていいということを、自分に許可する必要があるのです。

飢餓感、不安感が引き起こす愛と豊かさの取りこぼし

飢餓感、不安感からの行動は、不足感を埋めることが目的になります。恋愛を例にとって言うと、「◯◯してあげたんだから、好きになって、大切に思って!」「好きなら、◯◯してくれるはず!」等、相手を見ようとせず、自分の欲しいものだけを正解とし、それを相手からもらうことに必死になっている状態です。

これでは、相手からの愛を受け取ることは難しいでしょう。自らが正解だと認識している言動以外は、愛と受け取れないことは、相手の自由意志を認めてないのと同様であり、恋愛の名を借りた独りよがりに過ぎません。その状態では、愛を感じる恋愛ができるはずもありません。

お金についても同様で、少しでも多くのお金を貯めるための極端な節約や、虚栄心を満たすための無駄遣いをすることは、お金がたくさんあることのみが、豊かさの正解だと認識しているということです。もしかしたら、あなたが、最も満たされる豊かさとは、愛する人と一緒に食べるパン一切れかもしれません。しかし、お金という札束がたくさんある状態のみが、豊かさの正解だと決めつけていれば、自分の本当の豊かさを感じる瞬間を取りこぼしてしまうのです。

自分の幸せの定義、豊かさの定義を知ろう

自分の幸せの定義に従って満たされている人は、目的から目をそらさず、努力を積み重ねていけます。
恋愛においては、相手をちゃんと見ることができ、一緒に幸せになるための行動をとることができます。
お金に関しても同様で、自らの豊かさの定義に従って、豊かさを感じることができます。

豊かさは、自分の心が感じることであって、お金の量とはイコールではありません。そして、自分の豊かさの定義を知っていると、自分自身が豊かさを感じることに投資(お金、時間等)することができます。お金を、豊かさを感じるための手段として扱うことができるようになるのです。

お金は、お金自体を持つことに意味があるのではなく、心から豊かさを感じるものと交換する(使う)ことに意味があります。自分が豊かさを感じるものを手にするためにお金を使うことは、自分にエネルギーを注ぐことです。

そして、必要な豊かさを獲得するための努力を自らに課し、獲得できることが自信となっていき、誰かに、何かに、自分の心を売り払ったり、外から不足感を埋めることに必死になったりする必要がなくなるのです。

自分を大切にすることが、愛もお金も制することに繋がる

しきりに、「自分自身を愛することが大切」「自分を大切にしよう」といったことが自己啓発の分野で言われるようになりましたが、反面、「自分を大切にするとは、どういうことか分からない」という声も多く聞きます。

自分自身を幸せにするものは何か、自分自身が何に満たされるのか、といった自分を知るということは、「自分を大切にする」「自分を愛する」という行動の一つです。逆に、自分の不足感を外側から埋めようとすることとは、自分を信じず、自分の外側だけが正解だと認識していることであり、自分を愛することの真逆に位置します。

自分で自分に与えられない感情を、外側から与えてもらうことはできません。不足感を埋めようとして、自らの欲しい答えだけを求めるといった、自分を大切にしていない状況では、恋愛でもお金でも、「愛されている、満たされている」と感じることはできないでしょう。自分を大切にしているから、与えられる愛や豊かさを取りこぼさず受け止めることができるのです。

恋愛もお金も、自分自身の心を映し出す鏡のようなものであり、向き合うべきは、自分自身です。自分で自分を満たせるようになった時、恋愛やお金だけでなく、人生も幸せに制することができるでしょう。