3ヶ月の転職活動にかかる費用は150万円!転職活動は在職中がベスト。

転職が当たり前の時代に。ところで転職活動ってどのくらいの費用がかかるの? 


しかしながら、転職が身近なものになったとはいえ、やはり不安はつきまとうもの。特に、経済面の問題から転職への一歩を踏み出せないという方は少なくありません。では、転職活動では実際に、どのくらいの費用がかかるのでしょうか? ここでは転職にかかるコストについて、さまざまな角度から考えてみたいと思います。

転職は在職中にすべき?それとも退職後?それぞれのメリット・デメリット

転職活動をする上で、重要なポイントとなるのが在職中か退職後なのかという点です。

まずは、それぞれのメリット・デメリットについてお伝えします。

在職中の転職活動

最大のメリットは、安定した収入を得ることができるという点です。詳しくは後述しますが、経済的な余裕があるということは、転職活動において大きなアドバンテージとなります。

逆にデメリットは、働きながらの転職活動になりますので、時間が制限されてしまうという点。時間を上手にやりくりして効率的に転職活動をしなくてはなりません。

退職後の転職活動

こちらのメリットは、十分な時間を転職活動に充てることができるという点です。転職に必要な情報集めや、転職関係の説明会をはじめとするイベントにも参加しやすくなります。加えて、転職後の生活に対する準備に時間をかけることも可能です。

しかし、退職後ですのでほとんどの場合、収入が絶たれてしまうことになります。退職後の転職活動においては、十分な蓄えをしておくことが必要不可欠です。

3か月の転職活動にかかる費用はどのくらい?その内訳は?

リクルートが行った転職成功者へのアンケートによると、63%の人が転職活動に2か月以上かかったという結果がでています。つまり転職活動の期間は、長めに見積もると3か月ほどかかるということ。そこで、3か月間の転職活動にかかると想定される費用について考えていきます。

転職活動にかかる費用でもっとも高い割合を占めるのは「生活費」

転職活動中とはいえ、生活をしていかなければなりません。この生活費が転職活動中にかかる費用の中でも高い割合を占めます。

都内在住で一人暮らしをしている場合、平均して家賃だけでも7万円前後。統計局の家計調査によると、電気・ガス・水道などの光熱費や食費など、そのほかの生活費の全国平均は15万8,911円なりますから、合計して最低でも毎月23万円ほどの生活費が必要ということになります。これが3か月分ですので、まずは70万円の費用が必要となることがわかります。

交通費も相当な出費に

 ネットが普及したといっても、家の中だけで転職活動ができるわけではありません。1社あたり最低1回以上は面接があり、そうなれば当然、交通費も必要となります。遠方での就職を検討しているのであれば、1回の説明会や面接のために新幹線や飛行機を利用することになりますので、数万円単位で費用がかかることに。1ヶ月に2~3万円、3ヶ月だと6~9万円は用意しておく必要があります。

積み重なる雑費もかなりの額に?

転職活動にはさまざまな雑費がかかります。履歴書や証明写真代、郵送などにかかる費用は一見するとさほど大きな出費には感じられないかもしれませんが、これも積み重なると相当な額となるのです。一社あたりにかかる雑費は1000円程度。仮に10~20社ともなれば数万円単位の出費となります。

また、スーツやシャツ、バッグを購入しなくてはならない場合もあります。普段の仕事で着用しているスーツがそのまま転職活動に使えれば問題ありませんが、新しいものを一式買い揃えるとなれば、ここでも3~5万円の費用がかかってしまうのです。さらに、転職の情報集めに欠かせない書籍やセミナーへの参加を含めると、3か月間で最低10万円は用意しておくと安心です。

3か月の転職活動にかかる費用の合計は?

転職活動にかかる費用を合計すると、3か月間で80~90万円程度となります。しかし、これはあくまで最低限の費用。転職活動期間が3ヶ月を超える可能性も十分に考えられますから、できることなら、もう少し余裕を持たせたいのが本音です。実際に収入が途絶える、あるいは激減してしまう退職後に転職活動をする場合は、プラス1〜2ヶ月分くらい余裕を見て150万円以上用意するのがベストだといえます。

在職中と退職後の転職活動にかかる費用に差はある?

在職中と退職後の転職活動にかかる費用に違いはあるのでしょうか? ここでは、ケース別での転職活動にかかる費用について考えてみたいと思います。

在職中の転職活動にかかる費用は?

在職中に転職活動をする場合、これまで通りの収入がありますので、生活費について考える必要はありません。純粋に必要となるのは、転職活動のための費用のみとなります。内訳から考えると、交通費と雑費さえ用意できればよいので、これまでの生活費に加え、3か月で20万円前後あれば十分です。転職後の新生活準備費用などを加味すると、50万円程度の貯金があれば比較的余裕を持って活動できるでしょう。

退職後の転職活動にかかる費用は?

退職後、つまり収入がない状態で転職活動をするとなれば、生活費も準備する必要があります。上記の内訳で考えると3か月で70~80万円は最低限必要。さらに転職後の1ヶ月の生活費、新生活準備費として30万円を加えると100~110万円以上の貯金がなければ、通帳はすぐに赤字に転落してしまいます。転職活動が予定よりも長引いてしまうと、それだけかかる費用はどんどんかさんでいくことになります。

転職活動に必要な費用の差は3倍以上!

在職中の転職活動に必要な費用は20万円。一方、退職後の転職活動では70~80万円にもなり、その差は3~4倍にもなります。短期間で転職先を決めることができれば、これほどの差にはなりませんが、もし長引いた場合のことを考えると、その費用差はますます大きなものとなることを念頭に置いておくべきです。

退職後の転職活動でお金が足りなくなってしまった場合はどうしたらいい?

収入が途絶えた状態で転職活動をする場合、仕事が決まる前にお金が足りなくなってしまったらどうすればいいのでしょうか。3か月間の転職活動を考慮してお金を用意していたとしても、その期間で仕事が決まるという保証はないですし。実際、転職活動に4か月〜半年ほどかかってしまうケースも少なくありません。

そこで真っ先に思いつくのが失業保険ではないでしょうか? 失業保険は自己都合による退職でも、退職してから3か月の給付制限期間を過ぎれば受け取ることができます。

失業保険の受け取りに必要な手続きは、とても簡単。管轄のハローワークへ行き、求職申込書と離職票を提出してから雇用保険受給者初回説明会に参加してください。そこで失業認定を受ければ、給付を受けることができます。なお、支給金額や期間は年齢および保険加入期間によって異なりますので、事前に条件をしっかりと確認しておきましょう。

また、アルバイトなどをしながら転職活動を続けるという方法もあります。転職活動中でも時間的な余裕がある場合は、少しでも収入を得られる仕事を探してみましょう。隙間時間で、ネットを使って稼げる仕事もたくさんあります。額は少なくても収入があればそれだけ転職活動にかかる費用の足しになりますし、経済的な余裕を持つこともできるので、興味のある方は仕事を探してみてください。

経済的に苦しい状態で転職活動を続けると精神的な余裕もなくなってしまい、「つい焦って転職先を決めてしまった……」ということにもなってしまいかねません。これでは理想の転職先を決めるには程遠いですし、「こんなことなら転職するんじゃなかった……」なんてことになってしまう恐れもあります。いずれにせよ、経済的な余裕はあるに越したことはありませんから、退職後の転職活動を考えている方は、しっかりとお金のこと頭に入れておくべきなのです。

理想的な転職活動の形とは?最終的には在職中の転職活動が有利

退職後の転職活動には時間的な余裕が持てるというメリットがあるものの、経済的な面を考えると非常にデメリットが多く、予定していた期間内で転職先が見つからない場合のリスクも高いといえます。このことから、在職中の転職活動の方が有利なのは間違いありません。

24時間365日、いつでもどこでも転職活動ができる今の状況なら、ちょっとした時間を使って転職に必要な情報を収集したり、オンラインを経由してさまざまな企業へのエントリーも可能です。さらに最近では、ネット配信で企業説明会を行うところも増えているようです。

これらを踏まえると、在職中の転職活動のデメリットは少なくなりつつあります。これから転職を考えている方はすぐに退職するのではなく、まずは在職中にできることから少しづつ始めていくのがよいでしょう。

理想的な転職の実現には、転職費用の管理が重要

今回は、転職に必要なあらゆる費用についてさまざまな角度からお話ししてみました。理想的な転職をするためには、費用・出費を着実に管理することが大切です。自身の転職にどれほどの額が必要となるのか前もって計算し、頭に入れておくことで、転職活動に集中することができます。まずは1日1,000円を貯金箱に入れるだけでもいいので、きちんと備えをしてから転職活動に踏み出すようにしてください。