がん保険はなぜ必要?がんの治療法と治療費をふまえ、がん保険を選ぼう


by norfolkdistrict (modified by あやえも研究所)

日本では、日本人の2人に1人が一生のうちにがんと診断され、3人に1人ががんで亡くなるといわれています(※引用:厚生労働省「平成28年人口動態統計(確定数)の概況」)。がんの罹患率は若年層でも高まっており、がんのリスクへの対策は重要です。

一方、医療現場ではがんの治療が確立されているだけでなく、新たな治療法が模索されています。こうした医療の進歩とともに覚えておきたいのが、がんの治療費。がんの治療にはまとまった費用が必要になるため、実際にどの程度かかるのかをふまえたうえで、金銭面のカバーとしてがん保険で備えを用意すると◎。

そこで今回は、代表的ながんの治療法とともに、がんの治療費、がん保険に関してご紹介します。

進化を続けるがん治療と、がん保険の必要性

世界トップクラスのがん大国ともいえる日本にとって、がんの治療は注目するべきひとつです。現場では日夜、研究開発が続けられており、その治療法は進化しています。

そんななか、2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑特別教授とジェームズ・アリソン教授の研究がきっかけとなり生まれたのが、がん治療の常識を変えた免疫治療薬。治療への活用がさらに広がろうとしており、今後の展開に期待が持たれている「第四の治療法」です。

とはいえ、現在のがんの治療にはどんなものがあるのか、それほど詳しくはないという人が多いはず。治療にともなってかかる費用や、金銭的リスクをカバーするがん保険についても、これまで意識してこなかった人が少なくないのではないでしょうか。

いざ自分や家族ががんと診断された際、どんな治療を選択したらいいのか、どの程度の治療費が必要になるのか、あらかじめ知っておいたほうが不安も軽減されます。そのうえで、健康なうちにがん保険で備えを準備しておけば、もしもの事態に陥ったときにも金銭面のストレスを抱えることなく安心して治療に専念できます

「第四の治療法」も注目される、がんの治療

がん治療は、手術・放射線・抗がん剤の3つが代表的な治療法で、「三大治療」として確立されています。いずれかを単独で行う、あるいは手術後に放射線や抗がん剤といったように組み合わせて行うケースがあります。

このほか、先進医療や、ノーベル医学生理学賞受賞の免疫治療薬を含む免疫療法など、注目を集める最新の治療法もあり、病状に応じて選択肢が用意されているのが特徴です。

治療や検査の技術進歩にともなう早期発見が進み、入院せずに通院だけで治療するケースも増えており、入院後に定期的な通院が必要になる場合もあります。通院は長期化の傾向があるため、後述するがん保険は通院保障が手厚い商品を選ぶとよいでしょう。

手術

手術は、がんを周囲の組織やリンパ節を含めて切除することがもっとも一般的で、白血病やリンパ腫などの血液のがんを除き、がんの治療法の中心であり、第一に選択するケースが多いといわれています。

ただし、すべてのがんに手術を行うわけではなく、ステージと呼ばれる病期に応じて治療法を選択するのが特徴のひとつです。

放射線

放射線の投射は、細胞が分裂して増えるために必要な遺伝子に作用し、細胞の増加を防いだり、細胞が新たな細胞に置き換わる際に脱落する仕組みを促し、がん細胞を消滅、あるいは少なくする治療法です。切除せずに治療することで、臓器をそのまま残せたり、臓器の働きががんに罹患する前と同じようにしておけることが、放射線治療のメリットです。

がんの種類によって放射線治療の効果は大きく異なるため、ステージや体調、これまで受けた治療内容などをもとに放射線治療を行うかどうかを検討します。

抗がん剤

抗がん剤治療は薬物療法とも呼ばれており、細胞の繁殖を防ぐ抗がん剤を使用し、がんの増殖を抑える、成長を遅らせる、転移や再発を防ぐなどの目的で用いられています。がんの局所的な治療の手術、放射線に対し、より広い範囲への効果が期待できるのが抗がん剤の大きな特徴です。

作用によって種類が分類されており、化学物質によってがんの増殖を抑え、がん細胞を破壊する「化学療法」、がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルで判別し、分子標的薬で治療を行う「分子標的治療」、がん細胞の増殖に関わるホルモンを調節し、がん細胞の増殖を抑制するホルモン剤を使った「ホルモン療法」があります。

先進医療

先進医療は、研究・開発された最新医療技術のうち、安全性と治療効果が確認され、将来的に保険診療への導入を評価されるとして厚生労働大臣が認めた医療技術で、現在がん治療に用いられているのは、放射線のひとつ、重粒子線や陽子線です。

重粒子線、陽子線などを含む粒子線は、一定の距離を進み、停止する直前に線量がもっとも高くなる特徴を持ち、このときの深さをブラッグピークと呼んでいます。このブラッグピークをがん細胞に届くよう設定し、体の表面からがん細胞までの正常細胞になるべく影響を与えず、がん細胞のみを叩くことができます

免疫療法

手術・放射線・抗がん剤の「三大治療」、放射線のひとつを用いた先進医療のほか、近年注目を集めているのが「第四の治療法」の免疫療法です。体内に侵入した異物を排除するため、誰もが生まれながらに備えている能力である免疫を高め、がんの治療を目的とした免疫療法を「がん免疫療法」と呼んでいます。

2018年のノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授と、アメリカテキサス大MDアンダーソンがんセンターのジェームズ・アリソン教授のそれぞれの研究がきっかけとなり誕生した「免疫チェックポイント阻害剤」は、進行したがんは治らないとされるこれまでの常識を変える治療法として期待が高まっています

ステージごとに異なるがんの治療費

がんの治療にかかる費用はステージによって大きく異なり、入院がともなう場合、入院日数が長くなるほど高額になる傾向があります。

早期に発見されたがんの治療費内訳

・入院費(差額ベッド代・食事代など含む)または通院交通費
・定期検査費用(診察・薬代含む)
・手術・放射線治療費
・退院後の再発予防のための抗がん剤治療費

早期に発見されたがんの治療費は、上記が主な内訳になります。前項で述べた通り、手術・放射線・抗がん剤などの治療法は、いずれかを単独で行う、あるいは手術後に放射線や抗がん剤といったように組み合わせて行うケースがあり、患者によってさまざまです。入院せずに通院のみで治療することもあります

進行したがんの治療費内訳

・入院費(差額ベッド代・食事代など含む)
・通院交通費
・定期検査費用(診察・薬代含む)
・抗がん剤治療費

進行したがんの治療費は、上記が主な内訳です。上記は入院したうえで通院し、抗がん剤を使用するケースですが、抗がん剤は効果のあるものを模索しながら継続治療を行うため、最終的にどの程度の費用がかかるかは人によって大きく異なります。

また、先進医療や、症状を和らげることを目的とした手術、痛みを軽減させる放射線治療などを受ける場合、それぞれの費用がプラスになると考えてください。

主ながんによる治療費

入院の治療費の目安

胃がん 613,638円
乳がん 551,844円

入院外の治療費の目安

胃がん 30,126円
乳がん 53,743円

主ながんによる治療費の目安は上記の通りです。
入院は三大治療などが含まれ、入院外は交通費やかつら購入などの費用をさします。治療内容やステージによって金額は異なるため、あくまでも参考のデータです。(※引用:厚生労働省「医療給付実態調査(平成27年度)」)

ただし、公的医療保険の適用内のものについては、所定の条件に沿って高額療養費制度が利用できます。
とはいえ、先進医療費やリハビリにかかる費用、かつら購入費、交通費などは全額自己負担となるため、がんの治療にはある程度まとまった金額が必要です。

がん治療の経済的負担をカバーするがん保険

がん保険とは、がんの治療における経済的負担をカバーする保険で、がん治療に特化して設計されているため、がん治療に関する保障が充実していることが特徴です。

近年のがん治療は入院からシフトし、通院が主流になりつつあることを反映させ、医療保険の特約だけではなかなかカバーしきれない通院保障が手厚いものが多いのがポイント。このほか、まとまった治療費や通院諸経費、リハビリ費などにあてられる診断給付金特約、公的医療保険適用外で高額になる先進医療費をカバーする先進医療特約など、がんにかかってしまった際に金銭面のストレスを抱えることがない保障が取り揃えられています。

年齢が若ければ若いほど保険料が安く済むので、最近では20代のうちから医療保険とは別にがん保険に加入する人が増えています。もしものときの備えとして、健康なうちに加入しておくと安心です。

保障が充実したがん保険で金銭的リスクの対策を

一口にがん保険といっても、保障内容は実にさまざまです。がんは早期発見・早期治療で回復するケースが増えていることから、上皮内新生物を保障の対象にしているかどうかといったポイントひとつとっても商品ごとに異なります。

今回は代表的な特約などをご紹介しましたが、がん保険の検討・加入に際しては、自分がどういうがん保険に加入したいのかをきちんと考え、その条件を満たす商品を選ぶことがたいせつです。それに加え、給付金を請求してから支払いされるまでの日数や、加入者に対するサポートの充実度などで選択するのも◎

まずは情報収集を兼ねて、ドーナツで診断、FPに相談をしてみてはいかがでしょうか。

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