【お誕生月の人必見】遺族年金の仕組みと「ねんきん定期便」を使った受給額の計算方法|平成30年度は遺族基礎年金779,300円(+224,300円)


保険加入の際に、どのくらいの保険が必要か、悩むことがありますよね?

そんな時に出てくるのが「必要保障額」。大黒柱が亡くなり、遺されたご家族にはいくら必要になるかを計算した額です。その計算の際に、遺族に入ってくるお金も計算することになるのですが、その中ですぐに計算できない、多くの方がややこしいと感じるのが、「遺族年金」がいくらもらえるか、の計算です。

今回は、そんな遺族年金の仕組みと計算方法について解説します。

遺族年金の仕組み

遺族年金とは、日本に住む20歳~60歳の方が加入する「国民年金」制度の一つで、亡くなった方に生計を維持されていたご家族に支払われる年金です。

※国民年金について、詳しく知りたい方にはこちらがおすすめ「知っておきたい年金のはなし

「国民年金制度」は、日本年金機構が運営しており、毎年1回、お誕生月には「ねんきん定期便」のハガキで年金額をお知らせしてくれます。

※出所:日本年金機構

遺族年金は20歳以上60歳未満のすべての人が加入している国民年金から「遺族基礎年金」が支給され、会社員や公務員が加入する厚生年金から「遺族厚生年金」が支給される、2階建ての仕組みとなっています。

遺族基礎年金は受け取る要件に「死亡前の1年間に保険料の未納がないこと」等がありますが、保険料を納めていれば大半の人が受け取ることができます。一方、遺族厚生年金は、厚生年金に加入している会社員や公務員の家族が「遺族基礎年金」に上乗せしてもらうことができる年金です。

もらえる年金の種類

亡くなった方が自営業者なのか、会社員または公務員なのかで受け取れる遺族年金の種類が異なります。

・自営業の方:遺族基礎年金のみ

・会社員・公務員の方:遺族基礎年金+遺族厚生年金

つまり、会社員・公務員の方は国民年金の保険料に加え、厚生年金の保険料を納めている分、上乗せして遺族厚生年金がもらえるようになっています。

遺族年金の支給額

では、経済的に家族を支えていた方が亡くなった時、遺されたご家族にはいくら支給されるのでしょうか。

遺族基礎年金、遺族厚生年金を順に見ていこうと思いますが、まずは結論をお伝えします。

・遺族基礎年金は、779,300円+子の加算(※)です。月額で約64,000円+第1子・第2子は各18,000円、第三子以降は6000円加算されます。
※子の加算 第1子・第2子 各 224,300円、第3子以降 各 74,800円

・遺族厚生年金は、老齢厚生年金額(※)×3/4です。具体的な金額の算出は「ねんきん定期便」があれば5分もかかりません。お誕生月の方は、お手元に届いたタイミングでご用意頂ければと思います。
※老齢厚生年金は報酬比例部分と加給年金に分かれますが、遺族厚生年金には比例報酬部分の3/4が支給されます。

遺族基礎年金

遺族基礎年金は、亡くなった方に生計を支えられていた子供がいる配偶者または、その子供に支給されます。
ここで言う「子供」とは、「未婚の18歳未満の子供、または、18歳になり、その年の年度末を迎えていない未婚の子供」です。

ざっくりいうと、未婚の高校生以下の子供がいる配偶者と、高校生以下の未婚の子供本人が遺族基礎年金を受け取れますので、子供が複数いる場合、一番下の子が高校を卒業したタイミングで遺族基礎年金の支給は停止します。

・遺族基礎年金の金額は、一律779,300円+子の加算(※)です。月額で約64,000円+第1子・第2子は各18,000円、第三子以降は6000円加算されます。
※子の加算 第1子・第2子 各 224,300円、第3子以降 各 74,800円

夫(生計を支える)、妻、子供3人(長女1歳、次男5歳、長男16歳)の5人家族で夫が亡くなった場合、

・一番上の子が高校卒業までは、妻779,300円+長男224,300円+次男224,300円+長女74,800円=130.2万円、月額にして108,558円がもらえます。

・長男が高校卒業後、遺族基礎年金をもらえる子供が2人の期間は、妻779,300円+次男224,300円+長女224,300円=122.7万円、月額にして102,325円がもらえます。

・末子の長女が高校卒業までの子供1人の期間は、妻779,300円+長女224,300円=100.3万円、月額にして、83,633円がもらえます。

・末子の長女が高校卒業後、遺族基礎年金の支給は停止し、配偶者も遺族基礎年金がもらえなくなります。

遺族厚生年金

遺族厚生年金は、厚生年金に加入している会社員や公務員の方が亡くなった時、生計を支えられていた妻や子、妻や子がいない場合は、孫、55歳以上の夫や父母、祖父母に支給されます。遺族基礎年金よりもらえる遺族の範囲が広いことが特徴です。

また、夫死亡時に30歳未満子供のいない妻は5年間の有期給付となりますが、それ以外の場合は子供がいなくても一生涯受け取ることができます。

・遺族厚生年金の計算式は、老齢厚生年金額(※)×3/4です。

【老齢厚生年金額の確認方法】

・遺族厚生年金の支給額を算出するには、まず、「ねんきん定期便」を確認します。

「1.これまでの年金加入期間」を確認します。
「厚生年金保険 計」が300月未満か300月以上か確認してください。300月は25年です。厚生年金に加入して25年も経っていない人は、必然的に300月未満での受給、つまり「短期要件」に該当することになります。

後ほど、短期要件の計算式をお伝えしますので、ここでは、「短期要件」に該当するのか、そうでないのかの確認だけしてみて下さい。

次に、「2.これまでの加入実績に応じた年金額」の厚生年金保険の欄を確認します。

短期要件に該当しない人は、上述の計算式に数字を当てはめて計算してみましょう。

次に、「短期要件」について説明します。

遺族厚生年金の支給要件の一つに「加入期間25年以上」という条件がありますが、「これを満たさない加入者であっても、300月とみなして計算します」というのが短期要件です。つまり、条件に満たなくても、おまけしてくれるのです。

その際の計算式が「2.で確認した年金額」÷実際の加入月数×300月×3/4です。

ですので、例えば、2で確認した年金額が100,000円、実際の加入月数が50月だった場合、100,000÷50×300×3/4=450,000円、月額にして、37,500円となります。

まとめ

いかがでしょうか。

これまで受け取ってもそのまま引き出しの肥やしになっていた「ねんきん定期便」もうまく活用すると、簡単に必要保障額の計算に必要な遺族年金を計算することができます。

すでに、保険に加入している方は、「手ごろな保険料で必要最低限の保障を用意する」意識で、まだ保険に加入していない方は、「万が一の時に備えられるよう、必要最低限は保険に入る」気持ちで、計算してみてはいかがでしょうか。

必要保障額の詳しい計算方法は、「【保存版】まずはこれだけ押さえよう~必要保障額の計算方法~」をお読みくださいね。

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