終身保険

【FP監修】積み立てじゃないと損?絶対に知っておきたい本当の掛け捨て型保険と貯蓄型(積立型)保険との違い

保険の加入を検討するとき、「積み立てのほうが得」「掛け捨ては損」などと考えながら保険を選ぶ人もいるでしょう。積み立ては貯蓄型保険ともいわれ、終身保険や養老保険などがあります。また、掛け捨て型保険には定期保険や収入保障保険などがあります。しかし、ここでひとつ疑問が出てきます。果たして積み立てじゃない掛け捨て型保険は本当に損なのでしょうか?そして、貯蓄型保険は本当に得なのでしょうか?加入前に絶対に知っておきたい、本当の貯蓄型保険と掛け捨て型保険との違いについて解説したいと思います。

本当に損?積み立てじゃない掛け捨て型の定期保険のメリットとデメリット

「掛け捨ては損だ」「積み立てじゃないともったいない」、このような声をよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか?そこで、掛け捨て型保険の代表でもある定期保険のメリット・デメリットを見ながら、本当に掛け捨て型保険が損なのかどうか確認してみましょう。

定期保険のメリット

掛け捨て型保険の代表でもある定期保険のメリットは次の3つです。

定期保険のメリット

  • 貯蓄型保険と比べて割安な保険料
  • 必要な期間だけ保険を掛けられて効率的
  • 年満了の契約なら保険期間の自動更新も可能

定期保険は、満期金などがなく、解約しても解約返戻金が戻ってこない掛け捨て型保険です。ですから、同じ保険金額でも貯蓄型保険よりも割安な保険料で死亡保障を確保することができます。

保険期間も10年や20年、60歳や65歳などと期限が決まっているのも特徴のひとつです。このように、必要な期間だけ保険を掛けることができるので、無駄なく効率的に保険に加入することができます。

また、保険期間を60歳や65歳などの歳満了ではなく、10年や20年などの年満了で契約すると、保険期間が終了しても保障を継続できる自動更新というシステムを利用することができます。自動更新は健康告知や診査が不要なので、保険期間中に病気やケガをしていてもそのまま保険を続けることができます。

定期保険のデメリット

割安な保険料がメリットの定期保険には、次の3つのデメリットがあります。

定期保険のデメリット

  • 掛け捨てなので満期金や解約返戻金がない
  • 一生涯の保障がない
  • 自動更新すると保険料が上がる

定期保険は掛け捨てなので保険料が割安というメリットがあります。しかしその反面、満期金や解約返戻金がないというデメリットもあります。掛け捨てということは、「何事もなければ、支払った保険料が戻ってこない」ということをしっかりと覚えておきましょう。

一定期間、必要な期間だけ効率的に保障を確保できるのが定期保険です。自動更新もできるので保険期間を延ばすことも可能です。しかし、定期保険は多くが、自動更新ができても最長で80歳まで(商品によっては90歳までのものも)しか更新ができません。一生涯の保障を希望するのであれば、選ぶのは定期保険ではないということです。

自動更新は健康告知や診査が不要で保険期間を延長することができます。しかし、自動更新の際には契約したときの年齢ではなく自動更新時の年齢で再計算されます。年齢が上がると保険料も上がりますので、自動更新の回数が多いほど保険料はどんどん上がっていくことを覚えておきましょう。

本当にお得?貯蓄型の終身保険のメリットとデメリット

「保険に入るなら掛け捨てじゃない貯蓄型のほうがお得」「お金が貯まる保険なら損をしない」、このような言葉を聞いことがある人も多いのではないでしょうか?そこで、貯蓄型保険の代表でもある終身保険のメリット・デメリットを見ながら、本当に貯蓄型保険はお得なのか確認してみましょう。

終身保険のメリット

貯蓄型保険の代表でもある終身保険のメリットは次の3つです。

終身保険のメリット

  • 一生涯の保障を確保できる
  • ある程度継続すれば、解約しても解約返戻金が戻ってくる
  • 契約後、年を重ねても保険料が上がることがない

終身保険はその名の通り、一生涯ずっと保障が続く保険です。70歳でも80歳でも100歳でも、契約からずっと被保険者が亡くなるまで保障を確保することができます。若い頃に終身保険に加入することができれば、それだけ低い保険料で加入できるので、歳を取って持病を抱えるようになったとしても、保険期間を気にすることなく安心して保険を継続することができます。

貯蓄型保険の代表でもある終身保険は、支払った保険料の一部が将来への保険金支払いへの準備として積み立てられる保険です。保険期間中に解約をしても、その積立金の中から解約返戻金を受け取ることができます。さらに、保険料支払期間が満了すれば、支払った保険料総額を解約返戻金が上回り、長く続ければ続けるほどお金が貯まっていくという特徴があります。

また、保障が一生涯続くことで、自動更新による保障の継続をする必要がなくなり、安心して保険を続けることができます。定期保険のように自動更新のたびに保険料が上がっていくこともないので、契約したときの保険料が値上がりすることなく一生同じ保険料で続けることができます。さらに、60歳払込満了や65歳払込満了などの場合、保険料の支払いを終えても保障は一生涯続きますので、保険料負担なく安心して保障を確保することができます。

終身保険のデメリット

一生涯の保障を確保でき、貯蓄機能のある終身保険には、次の3つのデメリットがあります。

終身保険のデメリット

  • 定期保険と比べて保険料が割高
  • 貯蓄効果をあげるには時間がかかる
  • 契約後、早くに解約をすると解約返戻金がまったくないか、あってもごくわずか

終身保険は貯蓄型保険の代表ともいえるべき存在です。支払った保険料のうち、将来への積立に回る部分が多いので、その積立金から捻出される解約返戻金を貯蓄代わりに利用できることが終身保険のメリットのひとつです。しかし、その分だけ掛け捨て型保険である定期保険と比べて保険料が割高になっています。「保険料が無駄にならないから」と必要な死亡保障すべてを終身保険で備えようとすると、保険料が高額になりすぎて支払が困難になりますので注意が必要です。

「預貯金代わりに終身保険に加入しましょう」と勧誘する保険の営業マンがいるかもしれませんが、終身保険と預貯金には決定的な違いがあります。それは、お金の貯まるスピードです。預貯金は積み立てを始めてすぐに、積み立てた分だけお金が貯まります。しかし終身保険は、支払った保険料が全部積み立てられるのではなく、一部が保険会社の様々な経費に当てられます。したがって、契約から数年は支払った保険料よりも少ない金額しか積立部分は貯まっておらず、同等の金額を貯めるには長い時間が必要になります。

また、終身保険契約をした後、短期間のうちに解約をすると受け取れる解約返戻金がまったくないか、あってもごくわずか点には十分注意しましょう。どの保険会社の終身保険を選ぶにせよ、短期間で解約する可能性がある場合は、解約返戻金が戻ってこない(損をする)可能性があるということを覚えておきましょう。
同じように、貯蓄型で無駄がない保険として終身保険を選んだとしても、高い保険料で契約をしてしまうと、後々になって保険料の支払いが厳しくなってしまいます。早期解約せざるを得ない事態にならないよう、契約の際には支払う保険料に余裕があるかしっかりと確認をしましょう。

まとめ

保険の加入を検討するとき、「積み立てじゃないと損する」「掛け捨てはもったいない」と考えることは当然のことです。しかし、実際には掛け捨て型保険と貯蓄型保険には、それぞれメリット・デメリットがあり、これらを総合的に見て判断する必要があります。

定期保険のメリット

  • 貯蓄型保険と比べて割安な保険料
  • 必要な期間だけ保険を掛けられて効率的
  • 年満了の契約なら保険期間の自動更新も可能

定期保険のデメリット

  • 掛け捨てなので満期金や解約返戻金がない
  • 一生涯の保障がない
  • 自動更新すると保険料が上がる

終身保険のメリット

  • 一生涯の保障を確保できる
  • ある程度継続すれば、解約しても解約返戻金が戻ってくる
  • 契約後、年を重ねても保険料が上がることがない

終身保険のデメリット

  • 定期保険と比べて保険料が割高
  • 貯蓄効果をあげるには時間がかかる
  • 契約後、早くに解約をすると解約返戻金がまったくないか、あってもごくわずか

このように、それぞれの違いを確認して保険の加入を検討することが大切です。しかし、誰でもすぐに保険を選ぶことができるほど保険選びは簡単ではありません。ときは、保険の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。特に保険会社に属していない独立系FPであれば、特定の保険を無理に勧められるようなこともないので、安心して相談することができます。何回相談しても相談料が無料のところも多く、初めてでも気軽に相談できますので、保険選びで迷ったら一度FPに相談してみることをおすすめします。

  • この記事を書いた人

相川 博史

2級FP技能士、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)、住宅ローンアドバイザー。外資系生命保険会社、保険代理店において20年近く営業職員として勤務。執筆分野は生命保険、損害保険、家計見直し等。テクノロジーにも精通しており、自ら複数のWebサイトの運営も行う。3人の子育てパパ。

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