定期保険

定期保険|仕組みと特徴、メリット・デメリット

世帯主が万が一のとき、家族の生活費の備えなどに活用する死亡保険のひとつとして定期保険があります。定期保険は掛け捨て型で保険料が比較的割安であることから、必要保障額をカバーしやすい死亡保険として活用できます。この記事では、定期保険の特徴やメリット・デメリットとともに、定期保険の活用方法を紹介します。

定期保険とは

定期保険(ていきほけん)とは

定期保険とは、文字通り「保障期間(保険期間)が定められている保険」で、一定期間のみ保障される死亡保険です。
被保険者が死亡した場合には死亡保険金、所定の高度障害になった場合には高度障害保険金が支払われます(重複して受け取ることはできません)。

定期保険の仕組み

定期保険定期保険は、契約から期間満了まで続く死亡保障で、一定期間、数百万円~数千万円の保障を得ることができます。

保障期間中に被保険者が亡くなった場合などに家族の生活費に備えることができる保険です。

保障期間と保険料払込期間は同じで、保険料は一定です。満期はありますが満期保険金はなく、解約返戻金はないかあってもごくわずかです。

掛け捨てタイプの死亡保障で、少ない保険料で大きな保障を得ることができます。

保障期間(保険期間)

定期保険の保障期間は一定期間で、40歳までや50歳までのような「歳満了」と10年や20年のような「年満了」があります。
たとえば30歳の人が比較的短い期間のみ保障が必要な場合、10年満了の定期保険に加入し、必要であれば更新していく年満了を選びます。一方、比較的長い期間の保障が必要な場合は、60歳満了の定期保険に加入します。歳満了には更新がありません。

保険料払込期間と保険料

保険料払込期間は保障期間と同じで、保険料は払込方法(回数)によって毎回支払う保険料の額が変わります。払込方法は、年払い、半年払い、月払いがあり、年払いは保険料をまとめて支払わなければなりませんが、トータルの支払額は月払いや半年払いよりも少なくなります。逆に月払いは年払いや半年払いと比べると毎回支払う保険料の額は少ないですが、総支払額は年払いや月払いよりも多くなります。

また定期保険は掛け捨てタイプで、終身保険や養老保険よりも保険料は割安ですが、必要保障額が徐々に減少する収入保障保険よりも割高です。

払込方法と保険料

年払い<半年払い<月払い

死亡保険の種類と保険料

収入保障保険<定期保険<終身保険<養老保険
※条件を同じとした場合の保険料の比較

満期保険金と解約返戻金

定期保険は満期がありますが、満期保険金はありません。また解約返戻金はないか、あってもごくわずかです。なお養老保険には満期保険金と解約返戻金、終身保険には解約返戻金があります。

定期保険のメリット・デメリット

定期保険のメリットやデメリットをまとめます。定期保険の特徴やメリット・デメリットを踏まえ、自分に合っているかどうか考えてみてください。

メリット

定期保険は、終身保険や養老保険と比べると保険料が安く、少ない保険料で大きな保障を得ることができる点がメリットです。また終身保険や養老保険の場合、一度契約すると解約返戻金の関係から解約しにくくなるのに対して、定期保険は掛け捨てタイプですので、いつでも状況の変化に合わせた変更がしやすいという特徴があります。

メリット

  • 終身保険や養老保険と比べると保険料が割安
  • 掛け捨てなので、見直しがしやすい
  • 保険料は一定で、保険料の負担は比較的軽いため、無理なく継続できる
  • 保険料の割に大きな保障を得ることができる

デメリット

定期保険は、掛け捨てタイプであるため、何もなかったときに支払った保険料について無駄に感じてしまう場合もあるでしょう。また年満了で一定期間ごとに更新する場合、更新時の年齢で保険料が再計算されるため、保険料は値上がりします。

デメリット

  • 掛け捨てなので、何もなければ無駄に感じる可能性がある
  • 更新型の定期保険は、更新ごとに保険料が上がる
  • 必要保障額が下がるたびに、減額手続きなど保険の見直しが必要となる

定期保険のおすすめの活用法

定期保険のおすすめ活用法

  • 中長期的な生活費の備えとして活用する
  • まとまった支出を控えており、その準備が十分ではない
  • 相続税の節税対策や納税対策として活用する

定期保険は掛け捨てタイプの死亡保険ですので、できる限り保険料の負担をおさえたい子育て世帯の生活費の備えとして活用できます。

また定期保険はまとまった金額を受け取ることができるため、万が一のときに教育資金などに充当しやすい保険です。

具体的に、学資保険(子ども保険)は出産前後の早期に加入しなければ十分な学資を受け取ることができません。

学資保険に加入できず教育資金を毎月の貯蓄で準備すると、万一のときに十分な教育資金が貯められない可能性が出てきます。

このようなケースで活用しやすい保険と言えるでしょう。また長期の定期保険であれば、死亡保険金の非課税枠を利用した、相続税の節税効果に活用することができます。相続税が発生した場合に備え、納税のための現金を確保できる点もポイントです。

まとめ

定期保険は保険料の負担をおさえた掛け捨て型の死亡保険として、さまざまな場面で活用できます。

保険の仕組みもシンプルで、解約返戻金の額を気にする必要はないため、保険の本質であるリスクに対する保障のみで保険を比較検討できるわかりやすさがあります。

万が一のときに大きな保障が必要だと考えている人は検討してみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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