医療保険

医療保険|掛け捨て型と貯蓄型について

医療保険を検討する際、どのように進めていったらよいかわからない人もいらっしゃるでしょう。

医療保険にはさまざまなタイプがあり、タイプごとの特徴をとらえることで、保険が選びやすくなります。

この記事では医療保険をタイプごとに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解してもらい、自分に合った医療保険が選べるようになることを目指します。


医療保険とは?

医療保険(いりょうほけん)とは

医療保険とは、病気やケガで入院や手術をした場合に、契約内容にそって給付金が支払われる保険です。

特約を付帯することで保障を厚くすることもできます。

病気やケガを保障する医療保険は、解約返戻金の有無をポイントにして、大きく「掛け捨て型」と「貯蓄型」に分けることができます。

ココがポイント

  • 掛け捨て型は、解約返戻金がないか、あってもごくわずかです。
  • 貯蓄型には解約返戻金があり、解約した場合に保険料の一部が返還されます。

貯蓄機能の有無による違いとも表現することができます。

保険期間(保障期間)の長さをポイントとして、さらに、「終身タイプ」と「定期タイプ」に分類することが可能です。

ココがポイント

  • 終身タイプは解約しない限り保障が一生涯続き、保険料は一定です。
  • 定期タイプは10年や15年など一定期間のみ保障され、保険料は更新時に変わります。

また保険料の払込期間には、

  • 終身という保険期間(保障期間)に合わせて、一生涯、保険料を支払う終身払い
  • 保険期間(保障期間)より短い期間で保険料を支払う短期払い

があります。

たとえば終身医療保険の保障期間は「終身」ですが、保険料の払込期間は終身払いなら「終身」、短期払いなら「65歳まで」などとなります。

一般に終身払いより短期払いのほうが、1回に支払う保険料の額は高くなります。

掛け捨て型医療保険とその特徴

掛け捨て型医療保険(かけすてがたいりょうほけん)とは

掛け捨て型医療保険とは、おもに病気やケガで入院や手術をした場合に給付金が支払われる、解約返戻金のない医療保険です。

貯蓄型医療保険と比べてどのような違いがあるか、その特徴を紹介します。

掛け捨て型医療保険の特徴

掛け捨て型医療保険はおもに次のような特徴があります。

  1. 保険料が貯蓄型と比べて割安
  2. 保障期間が定期タイプと終身タイプがあること
  3. 現在の主流商品であること
  4. 商品数が多く、保障内容が多様

掛け捨て型医療保険は、解約返戻金がない分、貯蓄型と比べると保険料は割安です。解約返戻金は保険会社が保険料の一部を責任準備金として貯蓄しておき、保険解約時に返戻金として支払われるお金です。貯蓄機能がなく保障機能のみとなるため、保険料は安くおさえられています。

掛け捨て型医療保険の種類

また掛け捨て型には貯蓄型にはない定期タイプがあり、定期タイプと終身タイプを選ぶことができます。

 

定期タイプは、一定期間のみ保障が必要な人でも医療保障を得ることができ無駄がありません。

また、終身タイプは医療保障が一生涯続き、保険料も一定で金額が変わりません。

さらに掛け捨て型医療保険の商品数は貯蓄型と比べて多く、保障内容は多様です。

医療保険では掛け捨て型が主流商品となっています。

貯蓄型医療保険とその特徴

貯蓄型医療保険(ちょちくがたいりょうほけん)とは

貯蓄型医療保険とは、おもに病気やケガで入院や手術をした場合に給付金が支払われる、解約返戻金のある医療保険です。

解約返戻金があること以外にも、健康祝金を受け取れるものや使わなかった保険料分が戻ってくるものなども貯蓄型医療保険に含まれます。

貯蓄型医療保険の特徴をまとめます。

貯蓄型医療保険の特徴

貯蓄型医療保険にはおもに次のような特徴があります。

  1. 掛け捨て型医療保険と比べて割高であること
  2. 商品数が少ないこと

貯蓄型医療保険は、保険が不要となれば解約をして返戻金を受け取れたり、入院などをしなくても健康祝金を受け取れたりといわゆる貯蓄機能がある分、掛け捨て型と比べると保険料は割高です。

また掛け捨て型医療保険は、ほとんどの保険会社で販売されており、商品性は多様です。一方、貯蓄型医療保険を取り扱う保険会社は限られています。

貯蓄型医療保険の種類

貯蓄型医療保険は一般的に解約返戻金がある医療保険を指しますが、健康祝金を受け取れるものや使わなかった保険料分が戻ってくるものもあります。

健康祝金は、入院給付金などを受け取らなかった場合に3年や5年おきなどに一定額が受け取れるもので、解約返戻金のない医療保険に健康祝金特約(特則)が付加されている商品もあります。

また「これまで支払った保険料相当額」から「受け取った給付金や健康祝金の合計金額」を差し引いた金額を、保険料支払期間満了時に受け取れる医療保険(健康還付金付)もあります。健康還付金を受け取ったあとも保険料を支払うことで、保障を継続することもできます。

貯蓄型医療保険の種類

  • 解約返戻金付
  • 健康祝金付
  • 健康還付金付

※貯蓄型医療保険は、上記のうちいずれか1つ、または複数が付加されている。

このように貯蓄型医療保険にもいくつか種類があり、入院給付金や手術給付金などの給付を受けなくても何らかのお金を受け取れるタイプを指します。

掛け捨て型、貯蓄型のメリット・デメリット

掛け捨て型医療保険のメリット・デメリット

メリット
  • 同じような保障を備えた貯蓄型と比べると、保険料は割安となる
  • 保険料が割安な分、ほかの支出に回すことができる
  • 保険料の負担をおさえることができる
  • 一定期間のみ保障が必要な場合、定期タイプを選ぶことができる
  • 商品が豊富であるため、自分に合った医療保険を見つけやすい
デメリット
  • 保険を使わなかった場合、保険料が無駄になると感じる可能性がある

貯蓄型医療保険のメリット・デメリット

メリット
  • 要件を満たせば、将来お金が戻ってくる
デメリット
  • 同等の保障を備えた掛け捨て型と比べると、保険料は割高となる
  • 商品が少なく、希望通りの補償とならない可能性がある
  • 保障を継続する場合には保険料払込期間満了後も保険料を払う必要がある

上記のほか、貯蓄型医療保険には種類ごとのデメリットもあります。

解約返戻金があるタイプは、中途解約すると受け取れる解約返戻金が少なくなります。また健康祝金付や健康還付金付は、病気やケガで保険を使うと将来受け取れる金額が減ってしまいます。

掛け捨て型、貯蓄型のおすすめの選び方

医療保険を掛け捨て型と貯蓄型に分けて、それぞれの特徴を紹介しました。

これらの特徴をもとにどのように選んだらよいか解説します。

掛け捨て型医療保険に向いている人

こんな方におすすめ

  • 負担となる支出があり、できるだけ保険料を安くしたい人
  • 将来、大きな支出を控えている人
  • 医療保険を利用する可能性の高い人 など

掛け捨て型医療保険の特徴は、貯蓄型よりも保険料が安いことです。
たとえば月々医療保険にかける予算を5,000円とした場合、掛け捨て型の保障内容のほうが手厚くなる可能性が高くなります。掛け捨て型にして保険料をおさえた分、ほかの保険の保障を厚くすることもできるでしょう。このことから、必要最小限の出費で最大限の保障を受けたい人に向いているといえます。まとめると掛け捨て型医療保険はおもに次のような人に向いています。

貯蓄型医療保険に向いている人

こんな方におすすめ

  • ほかに大きな支出がないか、家計に余裕がある人
  • 掛け捨て型ではもったいないと感じてしまう人
  • 医療保険を利用する可能性の低い人 など

貯蓄型医療保険の特徴は、保険を利用しなかった場合でもお金が戻ってくる場合があり、保険料が無駄になる可能性を減らしている点です。

たとえば「健康祝金特約(特則)」が付帯されていれば、病気やケガの場合は保険から給付金、保険を使わなかった場合は健康祝金を受け取ることができるため、特に病気やケガで保険を使わない自信のある人や掛け捨て型が無駄に感じてしまう人に向いています。まとめると貯蓄型医療保険はおもに次のような人に向いています。

まとめ

これから医療保険を検討する場合、やみくもに調べても、なかなか一つに絞り込めないかもしれません。

その際、医療保険をタイプ別にとらえ、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解すれば、比較検討する選択肢を絞り込むことができます。

将来の収支も踏まえ、掛け捨て型が向いているか、貯蓄型が向いているか考えてみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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