医療保険

医療保険とは|どんな仕組み?

本記事では、生命保険会社や損害保険会社取扱い(販売)の医療保険について、保障期間(保険期間)と保険料の払込期間の2つの視点で医療保険のしくみについてわかりやすく解説し選び方のポイントをご紹介します。

医療保険の基本は入院給付金と手術給付金、入院一時金(給付金)

自分が亡くなったあとの家族の生活も心配ですが、生きている間も心配事はたくさんあります。その最たるものが病気やけがをすることでしょうか。
たしかに想定外の出費は手痛い・・・だけど、健康保険があるから大丈夫でしょ?
健康保険が適用される治療費については、1カ月の負担が高額になれば高額療養費制度もありますが、健康保険が効かない支出もあり、実際には多くの出費が想定されます。
え、じゃあどうしたらいいの?
そんな病気やけがに備える保険が医療保険です。

ココがポイント

医療保険は、基本的に主契約:「入院給付金」「手術給付金」or「入院一時金(給付金)」、「特約」からなっています。


医療保険の仕組み 主契約と特約

医療保険の主契約や特約について詳しくは下記の記事をご参照ください。


医療保険|特約とは?詳しく解説

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医療保険では、保険会社が支払うお金を「給付金」と呼びます。

ここでちょっと保険金と給付金の違いに触れておきます。

保険金(ほけんきん)とは

保険金とは死亡や満期で受け取るお金で、受け取ったことで契約が終了する場合に使います。

給付金(きゅうふきん)とは

給付金とは入院給付金や手術給付金など、医療保険でよく使います。こちらは給付金を受け取っても保険契約が続きます。

医療保険は給付金によって、かかった医療費を補填してくれるしくみです。

といっても、病院にかかったらすべて給付金が出るわけではなく、一般的に入院することが前提となっています。

ですから、風邪を引いて内科を受診したとか、虫歯の治療で歯医者に通ったなどは対象外です。

医療関係の保障は単体で入れる医療保険のほか、主契約にセットする特約もあります。

医療保険に特約を加えて、さらに保障を充実させることが可能です。

さまざまな特約が用意されていますので、自分好みにカスタマイズしましょう。

ココに注意

ただし、主契約の保険期間が終わると、特約も終了します。特約だけ残すことはできないので、ご注意を。


給付金はどういうしくみ?

では、医療保険のベースとなる給付金について見ていきます。

入院給付金と入院一時金(給付金)

入院給付金は、入院1日につき5,000円や1万円といったように日額を決めます。

あらかじめいくつかの決まった金額を提示されるものもあれば、1,000円単位で選べるものもあります。
ここに入院日数分を掛けた金額が支払われます。

入院給付金 = 入院給付金日額◯◯円 × 入院日数◯日

一方、最近はこうした日額タイプではなく、一時金タイプも登場しています。

こちらは入院日数に関わらず、1回入院したら一律の給付金が出る形になっています。

1日の入院でも10万円、10日の入院でも10万円というような感じです。

手術給付金

手術給付金は、一般的に、手術の種類ごとにいくらと金額が決められています。

入院日額の5倍や10倍や20倍という設定だったり、1回の手術で一律○円だったりと、支払いの条件は保険会社の商品によって異なります。

ココに注意

ひとつ気をつけたいのが、どんな手術でも給付が受けられるわけではないこと。

対象となる手術は保険会社が約款で定めたものに限られます。

もちろん、かなり広範囲をフォローしているとはいえ、医療技術は日進月歩。

それに合わせて、給付対象の手術も変わります。

現在は当たり前になっている手術も、以前の医療保険では対象外になっている場合があるので確認しましょう。

保障期間(保険期間)と保険料払込期間

医療保険では「いつまで」という期間も大事です。

保障期間(保険期間):「いつまで保障を続けるか」と保険料払込期間と保険料払込方法:「いつまで保険料を払うか」です。

保障期間(保険期間)

保障期間(保険期間)は「終身タイプ」と「定期タイプ」があります。

終身タイプ

終身タイプは一生涯保障が続き、保険料は上がりません。

終身医療保険という呼び方が一般的です。

定期タイプ

定期タイプは10年や50歳までのように、一定期間を保障します。定期医療保険という呼び方が一般的です。

多くは更新型になっていて、更新するたびに保険料が上がります。
また、更新できる年齢には限度が設けられおり、80歳〜85歳までとなっていることが多いようです。

最近は保険期間は終身タイプのほうが多く、定期タイプの取り扱いは少なくなっています。

特約も主契約と同じく更新型です。

主契約と特約では前述のとおり違いがありますので、何が主契約で何が特約の保障かは、選ぶ前に必ず確認しましょう。

保険料払込期間と保険料の払込方法

保険料払込期間も「短期払い(有期払い)」と「終身払い」の2通りがあります。

短期払い(有期払い)

短期払いは一定の年齢までに保険料を払い終えてしまう方法で、その後も保障は保障期間(保険期間)の間は続きます。

終身払い

終身払いは生涯にわたって払う方法です。なお、終身払いは終身タイプの場合のみ選べる支払い方法です。

短期払い(有期払い)と終身払い、どちらがいい?

短期払い(有期払い)と終身払い、どちらがいいとは一概にいえません。

終身払いは、月払いの場合、1回あたりに支払う保険料は短期払い(有期払い)と比べて安くなります。
一方で、終身払いは保障を続ける限り、保険料の支払いも続きます。

家計と相談し、無理のない保険期間を見極めましょう。

もっとも、医療保険は次々と新しい商品が発売され、保障内容もよくなっています。

医療保険の見直しを前提とするのであれば、終身払いのほうが乗り換えやすいかもしれません。

なお、死亡保障がついたタイプや、払い込んだ保険料が戻ってくるタイプは保険料が高めになっています。

女性ならではの注意点

それから、女性は少々注意したいポイントがあります。

医療保険は病気・けがを対象としているため、

ココに注意

正常分娩での出産に対しては給付金が出ません。

ただし、帝王切開などの場合は医師による治療が行われたと見なされ、給付金が支払われます。

人間、死亡は一度きりですが、病院には何度もかかる可能性があります。

保険会社が給付金を払う確率も上がるため、医療保険は、死亡保障に比べて健康面でのチェックは厳しくなります。

そこで引っかかってくるのが妊娠です。妊娠・出産は大きなリスクを伴います。
妊娠中毒症や出産時の大出血によって、危険な状態に陥るかもしれないのです。

したがって、

ココがポイント

妊娠がわかってから医療保険に入ろうとすると、加入を断られるケースがあります。

また、帝王切開での出産から数年の間は、異常分娩が保険の対象外になるかもしれません。
女性の方々は、医療保険は早めに検討したほうがよさそうです。

まとめ

医療保険は病気やけがによる入院費用や手術費用に備える保険です。

保険期間は終身と定期があり、保険料の払い方も短期払いと終身払いがあります。

それぞれの特徴を理解し、自分の考えに合った方法を選びましょう。

  • この記事を書いた人

矢野 康介

ファイナンシャルプランナー、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)。大学卒業後、日本生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として、一部上場の建築会社及び製薬会社を担当。その後、外資系生命保険会社にて保険事務、コールセンターの統括業務を経験。保険業界での経験は約20年にわたる。ドーナツの「保険をやさしく、わかりやすく」多くの読者に伝えたい想いに共感しドーナツ・マガジンにて執筆を開始。

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