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外貨建て保険|特徴と5つの選び方ポイントについて解説

一般的に保障のみを必要とする場合には円建て保険で十分ですが、外貨建て保険の特徴を生かしたい人もいらっしゃるでしょう。外貨建て保険に興味がなくても、どのような商品性か理解しておくと、保険選びの参考になるかもしれません。そこでこの記事では、外貨建て保険の特徴と選び方のポイントについて解説します。

外貨建て保険とは

外貨建て保険とは

外貨建て保険とは、保険料の支払い、運用、保険金・解約返戻金などの支払いが外貨で行われる保険のこと。

外貨建て保険は店舗型・対面形式で販売されており、外貨の種類は米ドルや豪ドル、ユーロが中心です。

保険の種類もさまざまで、外貨建て終身保険や外貨建て変額保険、外貨建て養老保険などがあり、総称して外貨建ての商品を「外貨建て保険」とよんでいます。

外貨建て保険の特徴

外貨建て保険の商品性は外貨建てであること以外はほとんど同じです。

たとえば終身保険であれば、円建てでも外貨建てでも一生涯の死亡保障が得られる保険である点は変わりません。

外貨建て保険の特徴は、通貨が「外貨」であることです。

外貨建て保険の特徴は次のとおりです。

  • 保険料の支払いから保険金の受け取りまで、外貨を使用する
  • 積立利率が高いため、保険料は円建てと比べて割安になる
  • 為替リスクがある

日本では低金利が続いているため、外貨建て保険は円建て保険と比べると高い積立利率となっており、保険料は安く、受け取れる解約返戻金の額は増える傾向にあります。

保険加入により受けられる保障だけでなく、運用成果に期待する人にとっては、外貨建て保険は魅力的な商品となります。ただし、円転時に為替相場の影響を受けるため、期待通りの保険金や解約返戻金を受け取れない場合があります。

通貨(外貨)

ココがポイント

おもな外貨建て保険の通貨は米ドルですが、保険会社や商品によっては豪ドルやユーロもあります。

いずれも日本よりも金利が高い外貨で運用することで、資金を効率的に活用することができます。

また保険料の支払い時に円から外貨に、保険金や解約返戻金受取時には外貨から円に交換する際に為替相場の影響を受けます。為替相場は外貨の種類によって異なる動きをしますので、該当する外貨の為替相場を確認する必要があります。

なお保険料を保険会社に円で支払う場合には「円貨入金特約」、保険金や解約返戻金を円で受け取る場合には「円貨支払特約」を付加します。もちろん、外貨建てですので、外貨で支払うことも可能で、その場合には、「外貨入金特約」を付加することになります。

円入金特約とは

円入金特約とは、外貨建て保険商品の保険料を、円貨で入金し外貨で払込むための特約です。

円支払特約とは

円支払特約とは、外貨建て保険商品の保険金・年金等を受取る時に、外貨から円貨に両替して受け取るための特約です。

さらに詳しく

円入金特約や円支払特約などは、一般的に、保険会社所定の為替レートを使用することになります。

ココに注意

円支払特約について、特約を付加した場合には、以降、外貨での受取ができない等、保険会社ごとに規定が異なるため、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」「ご契約のしおり 定款・約款」を必ずご確認ください。

 

保険料の支払い方法

外貨建て保険の保険料の支払方法には、平準払いや一時払いがあります。

平準払いは毎月や半年、毎年など一定期間ごとに支払う方法で、保険料の額は変わりません。ただし外貨建て保険の場合、外貨建ての保険料の額は変わりませんが、円を外貨に換えるため、円ベースの保険料の額は変動します。円安であれば支払う保険料の額は増え、円高であれば保険料の額は減ります。

また外貨建て保険には、「米ドル建て一時払い終身保険」のように、契約時に保険料をまとめて支払うタイプの保険もあります。一時払いは平準払いと比べると、保険会社はより多くの資金を早めに運用できるため、保険料は安くなります。なお平準払いと同様、保険料支払時に為替相場の影響を受けます。

保険種類

外貨建てで加入できる保険の種類はさまざまです。

基本的には高い積立利率を活かした、外貨建て終身保険や外貨建て変額保険、外貨建て養老保険などの貯蓄型保険が中心です。

  • 外貨建て終身保険
  • 外貨建て一時払い終身保険
  • 外貨建て積立利率変動型終身保険
  • 外貨建て変額保険
  • 外貨建て養老保険
  • 外貨建て一時払い養老保険
  • 外貨建て個人年金保険 など

利率

保険では、契約時に決める運用利率である予定利率や積立金に対する利率である積立利率などがあります。

予定利率とは

予定利率とは、契約者が支払った保険料の運用に対して、保険会社が契約者に約束した利率(利回り)のことです。

積立利率とは

積立利率とは、予定利率から保険契約の締結・維持、死亡保障などにかかる費用として定められた率を控除して計算した率です。

どの利率であっても高いほど保険料は安くなり、契約者にとっては有利となります。

また保険によって契約後も利率が変動するものや利率に最低保証が設けられているものがあります。

利率の変化により解約返戻金の額がどのように変わるかなどについては、保険の種類や契約内容によっても異なりますので、提案書(設計書)に記載されている予定推移などで確認するとよいでしょう。

予定利率については、こちらをご参考ください。

為替変動リスク

外貨建て保険には為替リスクがあります。

たとえば、契約時に1ドル100円から80円になった場合、円高となり、円転時の受け取り額は減少します。逆に1ドル100円から120円と円安になった場合は、円転時の受け取り額は増えます。

為替差損となる可能性があることだけでなく、円転したときの受取額は受取時になってみないとわからない点もデメリットと言えるでしょう。

各種手数料

外貨建て保険には契約にかかる諸費用がありますが、保険料以外に支払うわけではありません。

保険料や積立金、運用益などから随時差し引かれます。

諸費用には、保険契約の維持にかかる費用、死亡保障や高度障害保障など保障のための費用、資産運用のための運営費などが保険料や積立金などから差し引かれます。

そのため、保険料の全額が契約時に提示された利率で運用されるわけではありません。

また費用は、保険金額や契約年齢、性別、経過期間などによっても異なりますので、具体的な金額は提示されないのが一般的です。

基本的には提案書(設計書)に記載されている保険金や解約返戻金の推移など、諸費用を差し引かれたあとの受取額で確認します。

ココに注意

各種手数料について、保険会社ごとに規定が異なるため、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」「ご契約のしおり 定款・約款」を必ずご確認ください。

5つの選び方のポイント

外貨建て保険は、通貨が外貨であることから為替相場による影響も受けるため、円建てより複雑になります。外貨建てであるリスクを十分理解し、場合によっては保険以外の方法と比較しながら検討する必要があります。

ここでは外貨建て保険の5つの選び方のポイントを解説します。

加入目的

外貨建て保険と言ってもさまざまな保険の種類があり、また保険ですので目的に合った保障を得られる保険を選ぶことが大前提です。死亡保障が必要であれば外貨建て終身保険など、退職後の生活資金目的であれば外貨建て個人年金保険などが該当します。

その上で、外貨建て保険を選ぶ大きな理由は、高い積立利率です。

円建てではなく外貨建てを選ぶため、為替差益を含めて高い運用成果を期待して加入します。また円建ての終身保険の場合、契約時に受取額が決まりますが、インフレになるとお金の価値は下がってしまいます。このような場合でも利率の高い外貨建て保険であればある程度のインフレリスクに対応することができます。

もちろんメリットだけに注目するのではなく、外貨建て保険のリスクを理解した上で選ぶ必要があります。

保険種類

加入目的に合った保険の種類を選ぶ必要があります。

保険の種類は、終身保険、養老保険、個人年金保険、変額保険などがあり、必要な保障に合わせて保険を選ぶとよいでしょう。

  • 死亡保障 終身保険や養老保険、変額保険、積立利率変動型終身保険など
  • 退職後の生活資金 終身保険や変額保険、積立利率変動型終身保険、個人年金保険など
  • さらなる運用成果に期待 変額保険や積立利率変動型終身保険など

細かい商品性は保険会社や商品によって異なりますので、パンフレットや契約のしおりなどでよく確認し、必要であれば担当者に質問するなどして理解を深めましょう。

通貨(外貨)

基本的に過去の為替相場から将来の相場を予測することはできません。また保険会社や商品によって選べる通貨は異なります。

これまでの為替相場を確認することはできますが、保障が必要であることから保険に加入するタイミングもありますので、自身で納得できる通貨を選び、タイミングのよい相場で加入するのは難しいと思われます。ただし保険会社や商品を比較してよりよいと思えるほうを選ぶことはできますので、商品の比較検討はしておきましょう。

利率

一般的には契約時に決められた利率をもとに保険金や解約返戻金が決まりますが、保険商品によっては運用実績によって受取額が変わったり、利率が変動したりするものもあります。

利率は変動しているため、できる限り有利な利率のときに契約したいものですが、株式のように自由にタイミングを測れるわけではありません。前述の通貨(外貨)選びと同様、そもそも保障を得るために保険を選んでいるため、最適な利率を優先して契約自体を後回しにするのは難しいでしょう。

ただ、同じような保険が各保険会社で販売されていれば、利率で比較することはできます。利率が気になる場合は、複数の保険会社から資料を取り寄せてみましょう。

保障期間(保険期間)

保険期間は養老保険を除いて終身タイプが中心です。資産運用目的が強い商品ですので、できる限り受取額が増えるような契約内容にします。

そこで、保険期間が終身であるのに対して保険料払込期間を有期払いにして、外貨ベースで早めに解約返戻金の額が払込保険料総額よりも増えるようにします。保険料払込期間が短いほど効果的ですので、可能であれば一時払いも検討します。

なお保険料払込期間を短期にすると毎回支払う保険料の額は増え、負担になり払えなくなるリスクも考えられます。一時払いを選ぶと資産が減少し緊急時に対応できなくなり、借金をしてしまうと本末転倒です。あくまでも、資金面で余裕がある場合の契約方法である点にご注意ください。

まとめ

外貨建て保険は貯蓄タイプが中心で、なかには初めての人にとっては理解しにくい商品もあります。

わからないことは保険の専門家に質問して解消し、それでも不安が残る場合は掛け捨てタイプなどシンプルな保険が向いているかもしれません。

メディケア生命 新メディフットエース
  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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