生命保険

外貨建て保険とは?どんな種類があるのかを知ろう!

本記事では、外貨建て保険の基本についてご紹介いたします。

外貨建て保険とは?

外貨建て保険(がいかだてほけん)

外貨建て保険とは、払い込んだ保険料を日本円と比べて金利の高い米ドルや豪ドルなどの外貨で運用する保険です。

外貨であるため為替相場の変動等のリスクが存在します。

一般的な保険は、日本円で運用されており、円建て保険と呼びます。

選べる外貨の種類は?

外貨建て保険の通貨は、主に、

  • アメリカドル(以下、米ドル)
  • オーストラリアドル(以下、豪ドル)
  • ユーロ 等
です。

保険料の支払い方法ついて

保険料の支払いは日本円もしくは運用通貨で行います。

日本円で支払う場合、生命保険会社所定の為替レートで円換算し支払うのが一般的です。

また、外貨ベースで元本保証はありますが、

ココに注意

日本円ベースでは元本保証がないことが一般的です。

一時払い

契約時に保険期間全ての保険料を1回で支払います。

平準払い(月払い、半年払い、年払いなど)

①月払(つきばらい)

毎月1回、1ヶ月分の保険料を支払います。

②半年払(はんとしばらい)

半年毎に6ヶ月分の保険料を支払います。

③年払(ねんばらい)

1年毎に12ヶ月分の保険料を1回で支払います。

外貨建て保険の積立利率について

外貨建て保険のパンフレットや契約のしおりなどでは、しばしば「積立利率」という言葉を見かけます。

積立利率(つみたてりりつ)

積立利率とは、積立金に対する利率のことで、数値が高いほど解約時や満期時に受け取れる金額が増えます。

また積立利率は原則、毎月設定され、契約日によって積立利率が変わります。積立利率変動型の商品であれば、加入中も利率が変動しますが、一般的に最低保証があり、低金利が続く円建と比べると利率が高い点が魅力となっています。

注意点として、積立利率は保険料に対する利率ではありません。

保険料のうち将来の保険金のために積み立てておく資金分に対する利率で、さらに積立利率からは運用費率や保証費率などが差し引かれます。そのため積立利率自体の数値を預貯金の利率などと比べて検討することはできません。

保険金額(積立金額)の設定について

運用外貨ベース、例えば、米ドルであれば「1万ドル」という外貨ベースの積立金額を設定しそれに対して保険料を支払うパターンや、日本円で「100万円」を支払い、支払ったタイミングの生命保険会社所定の為替レートで両替した外貨ベースの金額を積立金額とするなど様々です。

保険金(給付金)の受取について

外貨建て保険の保険金などは、円に換えて受け取ることができますが、外貨のまま受け取ることもできます。また据え置くことができる保険であれば、受け取るタイミングを見計らうこともできます。

外貨で受け取るメリットとして、次のようなものがあります。

メリット

  • 為替相場の影響を受けない(特に円高時に有効)
  • 為替手数料がかからない
  • 海外旅行などで利用できる

外貨建て保険の保険金などに使い道があり、円で受け取る必要がある場合を除けば、外貨のままで受け取るほうがメリットはあるかもしれません。銀行の「被仕向け(ひしむけ)送金サービス」を利用すれば、保険会社から銀行に保険金等を送金してもうらこともできます。一旦、外貨普通預金口座に預けておき、円安時に円転する方法もあります。ただ、一般的に保険会社の為替手数料は割安となっていますので、事前に為替手数料を比べておくとよいでしょう。

保険金(給付金)の受取時の税金について

外貨建て保険の保険金受取時の税金は、契約関係によって税の種類が異なります。

契約者 被保険者 保険金(給付金)受取人 税金
A B A 所得税
A A B 相続税
A B C 贈与税

契約者と保険金等受取人が同じ人なら所得税、契約者と被保険者が同じ人なら相続税の課税対象となります。また契約者・被保険者・保険金等受取人いずれも異なる場合は贈与税の課税対象です。

また「受取額」から「支払った保険料の総額」を差し引いた金額に対して課税されます。円で受け取る場合には円建ての金額で計算され、外貨で受け取る場合はそのときに円換算した金額で計算されます。いずれの場合も為替差益損を含めた金額で計算されます。

なお保険会社から具体的な金額が記載された通知が送られてくるのが一般的で、詳細はその通知で確認できます。

外貨建て保険の種類としくみは?

終身保険

保険期間(保障期間)が一生続き、被保険者が死亡した時に死亡保険金が支払われる保険です。外貨建て終身保険の場合、死亡保険金を受け取る際は外貨もしくは円で受け取ることになります。円で受け取る場合、為替相場の変動によりその金額が変動(増減)します。

個人年金保険

定年退職等を迎える前に保険料を支払って、満期時に一定額の年金を一定期間受け取る貯蓄型の保険です。保険期間(保障期間)中に被保険者が死亡した場合、払込保険料相当額が死亡給付金として支払われ、また、満期まで被保険者が生存していた場合、年金形式で満期保険金を受け取る保険です。死亡給付金も満期年金のいずれも円で受け取る場合、為替相場の変動によりその金額が変動(増減)します。

養老保険

保険期間(保障期間)中に被保険者が死亡・高度障害状態になった場合は、死亡保険金もしくは高度障害保険金が支払われ、満期時に被保険者が生存している場合は満期保険金が支払われる死亡保障と生存保障を兼ね備えた保険です。死亡保険金も満期保険金のいずれも円で受け取る場合、為替相場の変動によりその金額が変動(増減)します。

外貨建て保険のメリット・デメリット

外貨建て保険のメリット

予定利率(運用利率)が高い

現在の日本の保険の運用利回り(予定利率)は0.3%です。米ドルであれば、米国債30年(2020年02月18日 終値)直近値2.010 %と日本と比較して運用利回りが高いことがわかります。このため、運用通貨の金利が高いため、高い運用収益が見込めるので、保険料の割引率である予定利率が高くなります。そのため、日本円で運用する商品よりも安い保険料で外貨ベースで大きめの保障を備えることが可能となっています。

外貨で運用することでリスク分散ができる

資産を日本円だけでなく、複数の外貨で持つことで、為替相場変動リスクに備えることができます。

運用通貨に対し契約時と比べ円安となった場合、日本円での受取金額が増える可能性がある

例えば保険料10,000USドルを支払い、運用利率が1.563%10年間の運用した場合、満期保険金は11,677.6USドルとなります。

契約時の為替相場が1ドル=110円である場合、日本円の保険料金額は1,100,000円。

満期時に1ドル=113円となっていた場合、満期保険金の円換算額が1,319,568円となります。

外貨建て保険のデメリット

為替相場の変動リスクがある

例えば保険料10,000USドルを支払い、運用利率が1.563%10年間の運用した場合、満期保険金は11,677.6USドルとなります。

契約時の為替相場が1ドル=110円である場合、日本円の保険料金額は1,100,000円。

満期時に1ドル=90円となっていた場合、満期保険金の円換算額が1,050,984円と日本円での保険料金額に対してマイナスになる可能性があります。

手数料などの諸費用がかかる

為替手数料や契約維持手数料、管理手数料など、保険会社によって異なりますが、各種の手数料が発生します。

外貨建て保険の選び方

外貨建て保険の選び方を考える場合、保障部分と運用部分にわかりやすいかもしれません。外貨建て保険の保障金額や保障期間などが自分に合った設計になっているか検討します。保障部分は基本的に円建て保険と同じですので、同じ種類の円建て保険を参考にしてもよいでしょう。

次に運用部分ですが、商品の比較する際には、積立利率の高低、最低保証の有無とその利率を確認します。同じ種類の保険であれば、最低保証が設けられていて、積立利率の高い保険を選びます。また外貨建て保険は為替相場の影響を受けますが、万一のときの保障を得ることがおもな目的なので、為替相場のタイミングを計って加入するのは難しいのが一般的です。この点についてリスクが高いと考える場合は、「円建て保険+保険以外での資産運用」という組み合わせを検討してみるとよいでしょう。

まとめ

外貨建て保険の概要について解説してきました。種類ごとの特徴については個々の商品記事を参照してください。

外貨建て終身保険について 導入編

外貨建て終身保険について 解説編

外貨建て保険についてはオンライン契約ができないため、必ず対面でのお手続きとなります。ご興味が有る方は、独立系ファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめいたします!

  • この記事を書いた人

矢野 康介

ファイナンシャルプランナー、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)。大学卒業後、日本生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として、一部上場の建築会社及び製薬会社を担当。その後、外資系生命保険会社にて保険事務、コールセンターの統括業務を経験。保険業界での経験は約20年にわたる。ドーナツの「保険をやさしく、わかりやすく」多くの読者に伝えたい想いに共感しドーナツ・マガジンにて執筆を開始。

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