生命保険

健康増進型保険とは?メリット・デメリットや選ぶポイントを解説

健康増進型保険とは

健康増進型保険とは、健康診断の結果や健康増進への取り組み姿勢によって、保険料の割引がある保険のことです。健康増進特約として、収入保障保険や医療保険などに付加されています。

具体的な割引内容や条件は保険会社や商品によって異なります。以前から一部の保険会社で、おもに死亡保障に「喫煙の有無による割引」が導入されていましたが、現在は、割引内容や保険の種類が増え、各保険会社が力を入れている商品の一つとなっています。

販売している生命保険会社と商品名と保険種類

健康増進型保険は、健康状態に応じた割引制度のある保険を指しますので、主契約となる保険の種類が違えば、保障内容は変わります。そこで、健康増進型保険が具体的にどのような割引があり、どのような保険の種類となっているか、まとめます。

<おもな保険会社の健康増進型保険>

保険会社 おもな商品 特徴
明治安田生命 ベストスタイル 健康キャッシュバック

総合保障保険

契約後の健康診断の結果に応じて保険料がキャッシュバックされる。
第一生命 ジャスト

総合保障保険

契約時に健康状態に応じて保険料が割引される。
住友生命 Vitality

総合保障保険 医療保険

健康増進の取組姿勢をポイント化し、ポイントに応じた割引が受けられる。またフィットネスジム割引などの特典がある。
東京海上日動

あんしん生命

あるく保険

医療保険

1日平均8,000歩以上歩くと、半年ごとの達成状況に応じて2年後に所定の健康増進還付金が支払われる。
損保ジャパン

日本興亜

ひまわり生命

じぶんと家族のお守り

収入保障保険

契約時に喫煙の有無や健康状態に応じて保険料が割引され、契約後も保険料率が変更されれば、保険料が割安となり、健康チャレンジ祝金としてキャッシュバックされる。
アフラック 健康応援医療保険

医療保険

健康年齢が実年齢未満の場合、健康還付金が毎年支払われる。
ネオファースト生命 ネオde健康エール

特定生活習慣病入院一時給付保険

からだプラス

7大生活習慣病入院一時給付保険

実年齢ではなく、健康年齢で保険料が決まる

その他、左記の商品以外では、健康割引がある商品もある。

健康増進型の特徴の前に、各保険会社の保険の種類を解説しておきます。

総合保障保険は、死亡保障や医療・介護保障など様々な保障を組み合わせることができる保険で、契約後も状況に応じて保障内容を変更することができます。

収入保障保険は、死亡した場合に年金形式で保険金が受け取れる掛捨型の保険です。

ネオファースト生命の「特定生活習慣病入院一時給付保険」と「7大生活習慣病入院一時給付保険」は、所定の生活習慣病で入院したときに一時金が支払われる保険です。

おもな保険会社の、健康増進型保険と呼ばれる保険を紹介しましたが、あくまでも主契約となる保険があり、健康状態に応じた保険料の割引がある特約を健康増進型保険と呼びます。

健康増進型保険のメリットとデメリット

健康増進型保険のメリットは、健康意識が高く、普段から健康に気を付けている人ほど保険料が安くなる点にあります。保険料割引や還付金給付など商品によって受けられるメリットは異なりますが、非喫煙であること、健康診断を受け一定の基準を満たすことが条件となります。

また普段から健康は気になるが、運動をするなど具体的な行動に移せない人の後押しをしてくれる点もメリットです。健康になり、保険料が下がれば一石二鳥です。

保険は死亡した場合や入院・手術した場合などに備えて加入しますので、健康に不安な人や運動するのが苦手な人にとっては健康増進型保険のメリットを受けられず、他の一般的な保険よりも保険料は高くなる可能性もあります。この点は健康増進型保険のデメリットと言えるでしょう。

また、基本的には「健康増進型+医療保険」と「健康増進型ではない一般の医療保険」で比較するのが難しく、健康増進型部分でどの程度のメリットを受けられるか不透明な点もデメリットとなります。契約時のみの割引であればまだ比較しやすいですが、将来の健康状態によって保険料が変わるため、商品自体の評価が難しくなります。

<健康増進型のメリット・デメリット>

メリット デメリット
・健康に対する意識が高まる。

・健康になれば(保険会社が定める基準を満たせば)、健康的になることに加え、保険料が安くなる。

・健康に不安のある人は保険料割引の恩恵を受けにくい。

・契約時の割引以外はどの程度、割引が受けられるかわからない。

・不確定要素があるため、比較検討しにくい。

選ぶときのポイント

健康状態による割引は、保険選びの基本的なポイントになりません。「販売している生命保険会社と商品名と保険種類」で紹介したように、あくまでもメインは主契約の保険です。総合保障保険、収入保障保険、医療保険などの保障内容と保険料とのバランスを検討し選ぶことが基本となりますので、健康増進型を保険選びの基準としてしまうと、保険選びが極端に難しくなります。

具体的に、保険選びをする状況で考えてみましょう。保険を選ぶ際には、「病気が心配」であれば医療保険を探します。健康増進型の医療保険だけで選択肢を絞ってしまうと、メットライフ生命、オリックス生命、メディケア生命、あいおい生命、アクサダイレクト生命などの売れ筋の医療保険が選択肢から外れてしまいます。

そのため、医療保険を選ぶ際には、健康増進型かどうかではなく、保険選びの基本となる保障内容と保険料で検討します。その方が、豊富な商品から自分に合った保険を選べる可能性が高くなります。

また契約後に保険料が割り引かれるタイプの健康増進型保険は、割引が確定しているわけではありませんので、保険選びの判断材料にはなりにくく、検討しても分かりにくくなる点に注意が必要です。契約時に保険料の割引があるタイプであれば比較できますので、あらかじめ決まっている内容で比較することが保険選びのポイントです。

医療保険を例に選ぶ手順をまとめると次のようになります。

(1) 候補となる医療保険をピックアップする

(2) 保障内容と保険料から3社程度に絞り込む

(3) 絞り切れない場合、「健康増進型」の有無で判断する

契約時に喫煙の有無や健康状態で割引がある医療保険であれば、上記の「2」の段階で比較検討することができます。最後の最後、どうしても決めきれない場合に、将来の健康状態によって割引を受けられる医療保険(健康増進型医療保険)を選ぶといいでしょう。

まとめ

健康増進型は、健康を目指すためのモチベーションアップの要素が強く、保険選びの中心的な基準にはならないのではないでしょうか。特典が受けられる条件や内容も保険会社や商品によって異なりますので、単純に比較することはできません。

保険商品に詳しい人を除いて、保険を比較する際には分かりやすさが大切ですので、死亡保険であれば保障金額と保険料、医療保険であれば一般的な保障内容と保険料を比べて絞り込む方がいいでしょう。

メディケア生命 新メディフットエース
  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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