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【FP監修】20代の保険選びのポイントは、独身か既婚かで大きく違う!

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20代に必要な保険を考えてみる

20代で、保険に入っている人は、男性が58.2%、女性が53.2%です(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成28年度)。半数以上の人がすでに入っています。では、20代の人にとっての、必要な保険とはいったい何でしょうか?しかし、その前に考えたいのは、20代の人には、本当に保険が必要なのでしょうか?

20代の時、学校を卒業して就職が決まると、「社会人になったのだから責任を持たないといけない。保険にも入っていた方がいい」などと人に勧められることはあります。でも、会社に就職をしたことが、保険に入る理由にはなりませんし、必要もないと思います。20代というのは、死亡リスクも、病気になるリスクも低いので、まだ必要性が低い時期だからです。そもそも保険というのは、何のために入るのでしょうか?それは「滅多に起こらないけれどもし起こった時、経済的損失の大きいものに対して備える」というのが本来の役目です。これに当てはめて、20代に必要な保険を考えてみましょう。

死亡保険はどんな家庭にいくらぐらい必要なのか

未婚で子どもがいない場合には、死亡保険に入る必要性は低いです。

つまり、もし死亡したときに、経済的に困る人がいなければ、死亡保険というのは必要がありません。しかし、結婚をして、子どもがいる場合には、死亡保険は必須の保障だと言えます。子ども一人あたり、教育費や生活費をあわせて最低2000万円ぐらいかかります(家庭によって大きく違ってきますが)。このように、もしもの場合の必要保障金額が大きい場合は、貯蓄だけで対応できないかもしれません。これはもう保険で備える必要があります。

結婚をして、夫婦共稼ぎのケースでは、どちらかが死亡したとしても、すぐに生活費に困るという状況にはならないかと思います。とはいえ、夫婦二人の収入があったのが一方だけになるというのは収入減です。保障金額としてはそれほど多くなくても大丈夫ですが、ある程度の保障を定期保険で備えておくのはいかがでしょうか。妻が専業主婦の場合には、保障額を少し多めに設定しておけば大丈夫です。

医療保険は入った方がいいの?

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2018年)では、自分自身についての不安では、「自分が病気や事故にあうこと」がトップになっています。ところで20代の平均入院日数を見てみると、20〜24歳で入院した人は対10万に対して165人、25〜29歳は241人です(厚生労働省「患者調査の概況」2014年)。ということは入院する確率としては0.1〜0.2%ぐらいです。

15歳から35歳までの平均在院日数は12日です。その場合は、治療費の自己負担額はそれほど多くはありません。健康保険があるので、3割の自己負担です。また高額療養費制度があるので、一般的な所得の人は、月額9万円以上はかからないようになっています。ですから余裕資金が50万円ぐらいある人にとっては、じつは医療保険というのは優先度の低い保険なのです。

余裕資金があまりないという人は、入院の備えが必要になりますので、医療保険に入ることを検討してください。その場合でも、余裕資金が貯まってきたら、医療保険は解約しても大丈夫です。

がん保険は必要なのか?

では、がん保険はどうなのか?と言うことですが、20歳の人が10年後にがんと診断される確率は、男性0.2%、女性0.3%です(国立がん研究センターのサイト「最新がん統計」)。ですからまだ、そんなに心配をする必要はないようです。ただし、30代からの女性は、乳がん、子宮がんなどの罹患率が1%に上がるので注意が必要になってきます。

フリーランスの人には就業不能保険を検討

昨今、働けなくなった場合の保険が注目されるようになってきました。病気やケガで働けなくなった時に保障があるのが「就業不能保険」です。

就業不能保険とは、働けなくなる状態が60〜180日続いた場合に、保険金が出ます。会社員の場合には、傷病手当があるので、突然生活に困ってしまうと言うことは少ないと思います。ただし、フリーランスや個人事業主で働いている場合には、仕事ができなくなることが、収入もなくなるということになります。フリーランスで働いている人は備えておくのもいいでしょう。

老後が心配で個人年金保険は必要なのか?

まだ20代の人が、自分たちが年金を受け取るようになった時、年金制度がどうなっているのかと心配で、そのために貯蓄をしようというのはわかります。しかし、20代ですから、年金の受給までは約40年以上あります。20代は自己投資の時期ですから自分の価値を上げることで、その後の収入も増えます。個人年金保険とか終身保険を利用して資金を貯める方法もありますが、保険を利用するのはかならずしも効率がよくありません。なぜなら今の時代は予定利率が悪いので、保険を使って貯蓄をしてもほとんど増えません。しかも保険商品の多くは、超長期の固定金利です。ここは保障と貯蓄は分けて考えた方がいいでしょう。

まとめ

20代は、結婚をして子どもがいないのであれば、保険の必要性はそれほど高くはありません。しかし、もし保険で備えておきたいのなら20代なら保険料も安いので、掛け捨ての安い保険に加入して、リスクをカバーしておきましょう。まずは、自分投資や貯蓄の方に力を入れておくと後々収入が伸びていきます。

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矢野 康介

ファイナンシャルプランナー、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)。大学卒業後、日本生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として、一部上場の建築会社及び製薬会社を担当。その後、外資系生命保険会社にて保険事務、コールセンターの統括業務を経験。保険業界での経験は約20年にわたる。ドーナツの「保険をやさしく、わかりやすく」多くの読者に伝えたい想いに共感しドーナツ・マガジンにて執筆を開始。

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