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【FP監修】50代は経済的負担の大きな時期、保険を見直して負担を軽くする

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保障は手厚く保険料は安い、コスパ重視の選び方は

50代というのは、一般的にいって人生の中でも、もっとも支出が多い時期ではないでしょうか。子どもも大学生になり、経済的な負担の大きい時期です。大学の学費だけでも4年間で500万円〜1000万円かかります。親元を離れて下宿などをしている場合は、さらに負担が増えるでしょう。

住宅ローンもまだ続いていると思います。さらに老後資金の準備を始める時期にもなってきます。つまり「教育費」「住宅費」「老後の生活費」という人生の三大支出が重なってきます。とはいえ、この時期を乗り切ると、あとが楽になります。この支出の大きいときに、保険の見直しをすると家計に余裕が出ます。しかし、子どもが独立するまでは、保障を減らすことはできません。見直しで必要なポイントは、保障は手厚く、しかし保険料は安くコスパのいい保険です。では、どんな保険が必要なのか具体的に見ていきましょう。

死亡保険は、見直すことで負担を軽くできます

50代は、経済的な負担がもっとも多い年代です。にもかかわらず一般的に、50代の後半には、役職定年、60代では定年、再雇用と収入が減ってしまうことが多くなります。ここは、保険を見直して家計を安定的なものにしていく必要があるかも知れません。まずは、死亡保険から考えて行きましょう。

お子様が、大学を卒業して就職をしたのであれば、大きな保障額を用意する必要はなくなります。保障額を減額することや、保険の解約なども検討してみてはいかがでしょうか。ただし、お子さまがまだ大学生という場合は、まだまだ保険は必要になります。その場合でも、保険を見直すことで保険料を下げることができます。

掛け捨ての定期保険とか収入保障保険の場合、近年リスク細分型の保険が登場して保険料が安くなってきました。非喫煙で健康ならば、見直すことで保険料が安くなることもあります。また、2018年4月には、保険料が改定して安くなった保険もあります。まず一度見積もりを立ててみてはいかがでしょうか。

医療保険・がん保険

50代は、血圧、コレステロールなど健康のことが気になる年齢でもあります。しかし、医療保険というのは優先度の高い保険ではありません。なぜなら健康保険制度や高額療養費制度があるので、自己負担額はそれほど多くはないからです。50歳の人で10年後までにがんと診断される確率は、男性で5%、女性で6%です。まだそれほど高くはありませんが、がんの場合は、治療のため仕事を休んだり、やめたりすることがあります。その場合、生活費に大きな影響がでてきます。そのため、がん保険の備えも考えて行きたいものです。

がんに罹患する確率~累積罹患リスク(2014年データに基づく)

男性
現在の年齢 10年後 20年後 30年後 40年後 50年後 60年後 70年後 80年後 生涯
0 0.1% 0.3% 0.5% 1% 2% 7% 21% 41% 62%
10 0.1% 0.4% 0.9% 2% 7% 20% 41% 62%
20 0.2% 0.8% 2% 7% 20% 41% 62%
30 0.6% 2% 7% 20% 41% 62%
40 1% 7% 20% 41% 63%
50 5% 19% 40% 63%
60 15% 38% 63%
70 29% 60%
80 53%

 

女性
現在の年齢 10年後 20年後 30年後 40年後 50年後 60年後 70年後 80年後 生涯
0 0.1% 0.2% 0.6% 2% 5% 11% 18% 29% 47%
10 0.1% 0.5% 2% 5% 11% 18% 29% 47%
20 0.3% 2% 5% 10% 18% 29% 47%
30 1% 5% 10% 18% 29% 47%
40 3% 9% 17% 28% 46%
50 6% 14% 25% 44%
60 9% 21% 41%
70 14% 36%
80 28%

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

成人病のリスクに対応した保険とは

そして、気になるのがメタボです。メタボとはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のことで、生活習慣病の発症前の段階です。

生活習慣病は、成人病ともいわれ、高年齢に多く見られる疾病で、食生活などの生活習慣がその原因となります。がん、糖尿病、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症などです。対応している保険は、特定疾病(三大疾病)、七大疾病などの保険や特約があります。保障内容はいくつかの種類があり、一時金ででるものや、保険料の免除タイプなどがあります。保険の支払要件は、保険会社によって違いがあります。おおむねがんの場合は、診断されると保険金が支払われますが、その他の急性心筋梗塞(心疾患)や、脳卒中(脳血管疾患)の場合は、所定の状態になると保険金がでるものや、手術が支払い要件になっているものもあります。終身保険の終身払いの医療保険に入っている人は保険料免除タイプの特約を付けておくと安心です。

就業不能保険は、フリーランスや住宅ローンを払っている人は検討

住宅ローンがまだ残っている人は、もし病気やケガで働けなくなった時、収入減のリスクが大きいです。会社員や公務員の方は、傷病手当金が出るので、給料(標準月額)の3分の2の額が保障されるのである程度は安心ですが、それでも住宅ローンの支払いは厳しくなります。また、フリーランスや自営業の人は、傷病手当金もありませんから、就業不能保険の必要度は高まります。なお、就業不能保険は、働けなくなったときのリスクを補う保険なので、60歳、70歳ぐらいまでしか契約できません(契約可能年齢は保険会社によって違います)。

介護保険よりも老後資金を

親の介護も心配になってくる年代です。親の介護を考えると自分の介護も心配になってきます。介護保険は、さまざまなタイプが発売されています。要介護状態になると一時金や年金で保険金を受け取ることができます。たしかに介護は心配です。しかし、50代は支出も多いときです。まずは老後資金を貯めることを優先してはいかがでしょうか? 老後資金を貯めればそれを介護資金に使うこともできるのです。要介護状態にならなければ、そのまま老後資金としても使えるのでムダがなくなります。

まとめ

「教育費」「住宅ローン」「老後資金」と経済的負担の大きな時期です。しかしやっと大きな保障が必要な時期も終わります。ここが保険を見直すチャンスです。60歳以降につなげる保険の見直しを考えましょう。

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矢野 康介

ファイナンシャルプランナー、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)。大学卒業後、日本生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として、一部上場の建築会社及び製薬会社を担当。その後、外資系生命保険会社にて保険事務、コールセンターの統括業務を経験。保険業界での経験は約20年にわたる。ドーナツの「保険をやさしく、わかりやすく」多くの読者に伝えたい想いに共感しドーナツ・マガジンにて執筆を開始。

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