がん保険

がん保険|待機期間(免責期間)とは?

がん保険には、医療保険とは異なり、免責期間が設けられています。がん保険単体だけでなくがん特約など、がんに対する保障部分に対して設けられています。そのため医療保険にがん特約を付帯するとがんの特約部分のみ免責期間が適用されます。

せっかく保険に加入したのに、保障を受けられないのでは意味がありません。がんの保障を考えた場合、免責期間について理解しておく必要があります。この記事では、がん保険に設定されている免責期間について解説します。

がんという病気の特徴

がんは周りの細胞に広がったり、ほかの臓器に転移したりします。

がんの場所によっては検査によっても見つかりにくく、治療しても転移が確認されることもあります。そのためがん検査では定期検診が勧められています。このようながんは悪性腫瘍や悪性新生物とよばれ、皮下細胞に浸透しない(基底膜を超えない)良性腫瘍・上皮内新生物と区別されています。

上皮内新生物(良性腫瘍)は一般的に手術で取り除くことができ、転移する可能性の低い腫瘍です。がん保険においても、上皮内新生物を保障の対象外としたり、保険金額や給付金額を半分としたりと区別されています。

胃がんや乳がん、骨肉腫、白血病などは悪性腫瘍に該当し、一般的にこれらを「がん」とよびます。医療技術の発展により、早期発見・早期治療できれば、がんの場所によっては「がんは治る病気」といわれるまでになっています。一方で、すい臓がんなど初期の自覚症状がないがんもあり、依然として気をつけなければならない病気の一つです。

待機期間(免責期間)とは

がん保険には一般的に免責期間が設けられています。

免責とは責任を免れることで、保険金や給付金の支払事由に該当したとしても保険会社による支払いがない期間のことを免責期間といいます。一般的に免責期間は3ヶ月や90日に設定されています。

保険契約は、申し込み、告知、1回目の保険料の払込の3つが完了して成立し、成立した時点(「責任開始期に関する特約」を付帯した場合は、申し込みと告知が完了した日)から保障を受けられます。責任開始期からその日を含めて「3ヶ月を経過した日の翌日」や「91日目」からがんの保障が開始されます。

この免責期間は、がん保障単体の保険だけでなく、抗がん剤治療特約や放射線治療特約など特約として付加するあらゆるがんの保障が対象です。また保険料を払い込まなければ契約は成立しないため、免責期間中も保険料を払い込む必要があります。

免責期間の目的は?

保険は保険料を多くの人が出し合い、保険料を出した人のうちで金銭的負担や損害が発生した人に所定の保険金や給付金を支払う仕組みです。統計的データや過去の保険金・給付金支払い実績などに基づき加入できる人や保険料が決まります。がん保険については、高齢になるほど保険料は上がり、一般的にがんと診断されていない人しか加入できません(がんが完治してから一定年数経過するなど所定の要件を満たすと加入できる保険もあります)。

がん保険に責任開始日から3ヶ月や90日の免責期間が設けられているのは、この期間中にがんと診断された場合、加入前からがんを患っていた可能性が高く、保険金や給付金を支払うと保険加入者に不公平が生まれてしまうためです。あくまでも将来のがんに関する金銭的リスクをカバーするための保険ですので、告知や免責期間の設定などで保障の対象者を限定しています。

待機期間(免責期間)で注意したいこと

がん保険に限らず、がんを保障の対象とする保険には免責期間が設けられています。がんと診断されてからの加入はできないのはもちろん、加入してから3ヶ月や90日は保障の対象外となりますので、免責期間があることを認識して、早めに加入する必要があります。ただ、早めといってもいつがんになるかはわからないため、明確な加入時期を断定することはできません。

なお告知の質問どおりに回答しなければ告知義務違反となり、契約自体が無効となりますのでご注意ください。

免責期間のないがん保険はあるのか?

がん保険やがん特約の中には、アクサ生命のがん保険のように免責期間のない商品もあります(アクサダイレクト生命のがん保険には免責期間が設けられています)。アクサ生命のがん保険を例に、免責期間の有無による違いを確認しておきます。

アクサ生命のがん保険には、シンプルプランとガン総合保障プランがあり、シンプルプランには先進医療と入院給付金が付帯していません。

所定の治療を受けた場合の保障が中心で、手術給付金をはじめ、所定の放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)、緩和ケアを受けた場合に給付金が支払われます。これらの保障について免責期間は設けられておらず、責任開始期から保障されます。

一方、アクサ生命のがん保険にはがんと診断確定されたときに支払われる一時金もあります。

一時金には50万円や100万円など複数のプランがありますが、一時金には90日の免責期間が設けられています。保障内容の良し悪しはほかのがん保険と十分比較する必要はありますが、免責期間の有無による違いも見られますので、比較検討の際には注意しておきましょう。

まとめ

免責期間について解説しましたが、一般的にはがん保険に限らず、保険は早めに検討したほうがよい場合があります。がんに限らず病気になってから加入できる保険も増えていますが、保険料の負担を考えると、早期加入が原則です。保険料が支払える範囲でどのくらいの保障を得られるか確認し、その際、この記事で紹介した免責期間の有無についても確認してみましょう。

メディケア生命 新メディフットエース
  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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