がん保険

がん保険|がん検診の重要性

がん保険はがんになった場合の金銭的負担を軽減するために加入しますが、保険の加入・未加入にかかわらず、がんになったとしても医療費負担や治療による身体的負担を軽減したいと考える人は多いと思います。

がんの種類や場所によっては、早期発見により治る病気になりつつあります。早期発見する方法の一つが「がん検診」です。一般的に症状を自覚する前に発見できると、医療費負担や身体的負担は軽くなると考えられています。では、がん検診とはどのような検査をするのでしょうか。この記事ではがん検診の種類や特徴、その重要性について解説します。

がんとは

がんは、何らかの原因で生まれた異常な細胞のかたまり(腫瘍)が、周囲に広がったり、別の部位に移動したりしてできたかたまり(悪性腫瘍)のことを指します。

がん(悪性腫瘍)には、肺がんや乳がん、骨肉腫のような「固形がん」と白血病や悪性リンパ腫のような「血液がん」があります。

なお周囲に広がったり、別の部位に移動したりしていないものを上皮内新生物といい、上皮内新生物は手術で取り除くことができ、転移する可能性も少ないのが一般的です。


がん検診とは

がん検診とは

がん検診とは、がんにかかっているかどうかを調べるための診察や検査のことで、がんを早期発見し、治療することを目的としています。

がん検診により、「がんの疑い」があるかどうかが調べられ、がんの疑いがあれば、精密検査を行います。

精密検査により「がん」か「異常なしなど」が判断されます。

ココに注意

なお、がん検診は症状のない人向けの検査ですので、明らかに症状が出ている場合は受診することができません。

がん検診の種類

がん検診には、市区町村で特定集団の死亡率を下げるために行われる「対策型検診」と個人のがんによる死亡リスクを下げるために行われる「任意型検診」があります。

対策型検診ではおもに5種類の検診が行われている一方、任意型検診では個人の必要性に合わせて検診方法を選ぶことができます。

ここでは対策型検診と任意型検診それぞれの特徴について解説します。

対策型検診

対策型検診は、市区町村が行う検診などを指し、住民の死亡率を下げるために行われます。

がん検診は、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸部がん、乳がんなどの検診があり、検診費用は無料か少額負担となっています。

市区町村で行うがん検診では、市区町村によって対象者や費用が異なります。がん検診の種類によって対象年齢が設けられており、送付される「がん検診の案内」に従って、自身で医療機関に検診の予約をして受診します。

任意型検診

任意型検診は、個人が必要性に合わせて、都合の良い時期に受けられる検診です。

検診の方法は医療機関によって異なりますが、一般的には人間ドックによる検診が行われます。検診費用は基本的に全額自己負担となりますので、対策型検診と比べると費用負担は重くなります。

対策型検診

対策型検診のがん検診には、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸部がん、乳がんの5種類あります。

市区町村によっては、前立腺がん、喉頭(こうとう)がん、口腔(こうくう)がんなどの検診も選ぶことができます。

市区町村や検診の種類によって、検診間隔や対象年齢などに違いがありますので、実際に検診する場合には案内に沿って受診してください。

胃がん検診

胃がん検診では、「問診、内視鏡検査(胃カメラ)」か「問診、エックス線検査(バリュウム検査)」のどちらかを選択して受診します。

内視鏡検査とエックス線検査の両方を受診することはできません。対象年齢は50歳以上(エックス線検査は40歳以上)で、2年に1回(エックス線検査は毎年)の検診となります。なお内視鏡検査とエックス線検査では、検査が終了するまで飲食することはできません。

大腸がん検診

大腸がん検診では、「問診、便潜血(べんせんけつ)検査」が行われます。対象年齢は40歳以上で、毎年受診することができます。便潜血検査では2日分の便で検査が行われます。

肺がん検診

肺がん検診では、「問診、胸部エックス線検査」が行われます。また肺がんリスクが高い人には、「喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)」も行われます。対象年齢は40歳以上で、40歳以上で半年以内に血が含まれた痰(たん)が出た人や50歳以上で1日2箱以上のタバコを吸う人などは「喀痰細胞診」の対象者となります。喀痰細胞診では3日間の喀痰を採取する必要があります。

乳がん検診

乳がん検診では、「問診、乳房エックス線検査(マンモグラフィ)」が行われます。40歳以上の女性が対象で、2年に1回受診することができます。なお「視触診」に関しては、乳房エックス線検査とセットになっていたり、選択制になっていたりと自治体による違いもあります。

子宮頸がん検診

子宮頸がん(けいがん)検診は20歳以上の女性が対象で、「問診、視診、細胞診、内診」が行われます。また医師による判断と受信者の承諾があれば、子宮体部細胞診も行われます。検診間隔は2年に1回です。

がん検診のメリット・デメリット

がん検診の種類について紹介しましたが、ここではがん検診のメリットとデメリットについてまとめます。がん検査のデメリットは、現状の医学では明らかになっていないことから発生するものです。がんの早期発見・早期治療のためにはやむを得ないかもしれません。

がん検診のメリット

メリット

  • がんの早期発見・早期治療による救命の効果がある
  • 早期発見による治療により身体的負担や経済的負担を軽減できる
  • 早期発見により治療時間は一般的に短くなる
  • がんになる前段階の病変を見つけ、がんになる前に取り除くことができる
  • がん検診の結果が異状なしであれば、安心して生活することができる

がん検診のメリットは、がんの早期発見で、完治する可能性が高くなることです。早期発見であれば、一般的に治療期間は短く、身体的負担や金銭的負担を軽減することができます。また胃や大腸の表面にできるイボのような突起物(ポリープ)の一部はがんになることがありますので、がん化する前に取り除くことができます。

がん検診のデメリット

デメリット

  • がん検診で異常なしと診断されても、がんがないわけではない
  • 本来不要な治療や検査を受けてしまうことになる場合がある
  • がん検診により身体的負担がかかることがある

がん検診の結果は、必ずしも正しいわけではありません。がんの種類や場所によっては見つけられないことがあります。がん検診で異常なしという結果だったとしても、100%安心ではないことに注意が必要です。またがんのなかには結果的に危険性のないものもありますが、がんと診断されれば検査や治療を受けることになり、身体的負担がかかります。

がん検査の結果が100%正しいわけではなくても、定期的に検診を受けることで、がんを発見できる可能性や、早めに治療できる確率が高まります。

まとめ

市区町村で行われるがん検診は、検診方法は自由に選べないものの、国が推奨する検診方法に従って、少ない金銭的負担で受診できます。がん検診の結果、精密検査を受ける場合には、保険治療となりますので、現金や保険などで準備しておくとより安心です。

  • この記事を書いた人

橋下 秀樹

CFP®、宅地建物取引士、証券外務員二種。これまで様々なお金に関する相談を通じ、家計への負担軽減のアドバイスを実施。ファイナンシャルプランナーとして講師も務める。ライフプランニング、住宅ローン、教育資金、退職後の生活資金、保険の見直しなど幅広い分野の執筆活動を行う。

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