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前立腺がんとは?前立腺がんの治療法やがん保険での医療費の準備の仕方について徹底解説!

前立腺がんは、男性のみが罹患する可能性があるがんです。国立がん研究センターのデータによると、前立腺がんは、羅患数の多い部位の第4位になっています。前立腺がんは、5年生存率が高く、完治しやすいがんです。

前立腺がんの医療費

前立腺がんの医療費は、公的保険の自己負担の割合が3割の場合で、約264,000円です。高額療養費制度を使った場合は、約86,200円です。
参考:厚生労働省「医療給付実態調査 平成28年度」「患者調査 平成29年」

しかし、個室に入院すると個室ベッド代がかかりますし、入院時の食費もかかります。実際の負担額は、上記の金額よりも大きいと思っていたほうがよいでしょう。

前立腺がんとは

2016年に全国で新たにがんと診断された患者数は、99.5万人だそうです。
そのうち約9万人が前立腺がんと診断されています。 前立腺がんは、50代から増え始めるようです。

前立腺がんは、前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。

前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。

前立腺がんは主に外腺(辺縁領域)に発生します。ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえます。

しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、 発見が遅れることがあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります。

前立腺がんの症状

早期の前立腺がんの場合、自覚症状がないケースが非常に多いです。自覚症状がある場合でも尿が出にくい症状や排尿の回数が多くなる程度の症状なので早期の前立腺がんは自分では気づきにくいことが多いです。

前立腺がんの原因

前立腺がんになる発生要因は、いろいろありますが、家族に前立腺がんになった人がいるなどの遺伝や年齢、肥満、カルシウムの過剰摂取、喫煙など主な原因といわれています。

自覚症状が出にくいがんになるので定期的に検査を受けることが重要になります。

前立腺がんの治療法

前立腺がんの主な治療法は、 監視療法、手術、放射線治療、ホルモン療法、化学療法の5つになります。 治療法は1つ選択しなければいけないものではなく複数の治療法から選択することが出来ます。前立腺がんの主な治療法5つについて簡単に説明していきます。

① 監視療法

監視療法は、見つかったがんがおとなしく治療をしなくても余命に影響がない場合にとられる治療法になります。監視療法では、3カ月~6か月ごとに検査を行い経過を見ていく治療法です。

② 手術

手術では、前立腺と精のうを摘出する前立腺全摘除術を行います。 手術はがんが前立腺内にとどまっており、期待余命が10年以上と判断される場合に行うことが最も推奨されています。

③ 放射線治療

放射線治療は、X線や電子線を使ってがん細胞を殺していく方法になります。がん細胞を小さくするのに有効な治療法ではありますが、放射線治療は、体の負担が重くなる恐れがあります。

④ ホルモン療法

前立腺がんには、 精巣や副腎から分泌されるアンドロゲン (男性ホルモン)の刺激で病気が進行する性質があります。このアンドロゲンの分泌を弱めるホルモンを投入するのがホルモン治療です。

⑤ 化学療法

化学療法は薬を注射や点滴または内服することにより、がん細胞を消滅させたり小さくしたりすることを目的として行います。

組織型分類

がんの進行度は、ステージという言葉が使われます。みなさんもステージという言葉に関しては聞いたことがあると思います。 また治療前に得た情報で判断する臨床病気診断には、「TMM分類」と「ABCD 分類」があります。

ちなみに「TMM分類」とは、Tが原発腫郷、Mが所属リンパ節、Mが遠隔転移の意味になります。

前立腺癌に関連する疾患

前立腺がんと似ている疾患として、前立腺肥大症があります。 前立腺肥大症は、高齢に伴い増える病気です。

症状は、前立腺がんの初期症状と非常に似ており、尿が出にくいことや尿の切れが悪くなることです。排尿後、すっきりしない、夜間にトイレに何度もいくなどの症状があります。

前立腺がんと前立腺肥大症は同時に発症することがあります。

統計からみる前立腺がんの発生率

前立腺がんは統計からみると、前立腺がち新たに診断される人は、1年間で10万人中約 118人です。男性では、胃がん、大腸がん、肺がんに次いで羅患率が高くなっています。

厚生労働の「平成29年全国がん登録罹患数・率 報告」によれば、日本人男性のがん罹患数を部位別でみると、前立腺がんが全体の16.3%と最多となりました。

平成29年度の日本人男性の部位別のがん罹患数

部位 罹患数 割合
前立腺  91,215名 16.3%
 89,331名 16.0%
大腸  87.019名 15.6%
 82,880名 14.8%
肝臓  26,576名 4.8%
男性合計 558,869名 100.0% 

出典:厚生労働省健康局がん・疾病対策課|平成29年全国がん登録 罹患数・率 報告

前立腺がんの罹患者は急増しており、今後さらに増加していくと予想されています。

ただし、前立腺がんを発症した場合の5年後の生存率は99.1%(※)と高く、また早期発見で根治も可能な病気です。日本人男性の全がんの5年後生存率は62.0%です。

※国立がん研究センター「最新がん統計」H21~23年にがんと診断された人の5年相対生存率

前立腺がんの治療費をがん保険で備えるとしたらいくらぐらい?

がんの自己負担額の目安ですが、 平均治療費は大体20万円から30万円程度です。 しかしあくまでこれは平均であって明確にいくらかかるとはいえません。

なぜなら人によって治療方針は大きく異なるからです。

絶対に個室に入院したい人もいますし、大部屋でも構わない人もいます。また先進医療という公的保険が効かない高額な治療を受けたい人もいます。

最近は、 入院日数も短くなり前立腺がんの場合は手術をしても1週間かからずに逃院できるケースも多いようです。

しかしがんの治療は手術をして終わりというわけではありません。定期的に通院する必要がありますし再発してしまうことも考えれます。

医療費に充てられる資産や治療方針によってもがん保険で備えるべき金額は異なります。参考として日本医療協議会によるがん患者に対する調調査によると、1年間にかかったがん治療やその後遺症軽減のために支払った費用の自己負担額の平均は、 115万円とのことです。

あくまで平均値なので、 治療費が10万円程度済んだ人もいれば 1,000万円以上かかった人もいるようです。この115万円というのは、あくまで平均であって中央値ではないので注意が必要です。

しかしがん保険の場合、 がんと診断されたら50万円、100万円、 200万円程度出るものが多いので保険料との兼ね合いはありますが、一時金が100万円程度出るもので準備しておけば安心感はあると思います。

前立腺がん保険で降りる主な保険金は、主に6つあります。

① 診断給付金

診断給付金は、がんと診断されたときに受け取ることの出来る給付金です。まとまったお金が一括で入るのでがん保険の保障の中で一番ありがたい保障になります。

② 入院給付金

入院給付金は、入院した時に受け取ることのできる給付金です。給付金は入院1日目から受け取ることが出来るタイプが一般的になっています。

また、最近は、1日でも入院したらまとまったお金がでるタイプの保険もあるようです。

③ 通院給付金

入院日数が減っていることからも分かる通り、がん治療の主流は、入院から通院に変わってきています。通院した時に給付金が出る通院保障もぜひ検討すべきだと思います。

④ 三大治療の給付金(手術、放射線治療、抗がん剤治療)

がん治療の主な治療法である、手術、放射線治療、抗がん剤治療を行った場合に受け取ることが出来る給付金です。

⑤ 複数回診断給付金

がんが再発してしまった時に、受け取ることが出来る給付金です。

⑥ 先進医療給付金

先進医療とは、公的保険の対象外ですが、大きな治療効果を期待することが出来る最先端の治療法になります。

先進医療は高い治療効果を期待することが出来ますが、公的保険の対象外なので治療費が全額自己負担になってしまいます。

先進医療を受ける可能性は低いと思いますが、いざがんになった時に、先進医療を受けることができる安心感は非常に大きいと思います。

先進医療特約を付けておけば、大きな安心感につながります。先進医療特約の保険料は、毎月100円程度なので、先進医療特約に関してはつけておくことをおすすめします。

前立腺がんを患った際に利用できる公的制度は?

前立腺がんを患った際に利用できる公的制度には、「高額療養費制度」「傷病手当金」などがあります。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、1か月間(1日から月末)の医療費が高額になったとき、自己負担限度額を超えた分が加入する健康保険制度から払い戻されるものです。自己負担限度額は年齢と収入によって個人ごとに異なります。

また、医療費を支払う前に申請により「限度額適用認定証」を取得しておけば、病院での支払いは自己負担限度額の範囲内で済みます。

傷病手当金

傷病手当金は、健康保険の被保険者が病気やケガで会社を休み会社から給与が支払われない場合などに支払われる健康保険の給付です。

支給期間は最長で支給開始から1年6ヵ月、給付金額は直近1年間の標準報酬月額の2/3です。支給条件は以下の4つの条件をすべて満たすことです。

  • 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
  • 休業した期間について給与の支払いがないこと

前立腺がんと診断された方または過去に患った方でも入れる保険は?

前立腺がんと診断された方、もしくは過去に患った方でも入れる保険は、「引受基準緩和型保険」と「無選択型保険」です。

「引受基準緩和型保険」は一般の保険より加入条件が緩く告知項目も限られています。「無選択型保険」は告知も不要です。どちらも一般の保険と比較して保険料が高く、また保障内容も制限されています。

保険会社によって異なりますが、引受基準緩和型保険の告知項目は主に以下の通りです。

  • 過去3ヶ月以内に医師から入院・手術をすすめられたことがありますか?
  • 過去2年(1年)以内に、入院・手術をしましたか?
  • 過去5年以内にがん・肝硬変と診断されたことがありますか?

また「引受基準緩和型保険」「無選択型保険」ともに医療保険や終身保険がありますので、罹患状況とニーズにあわせて商品を選択することができます。

引受基準緩和型保険

例えば引受基準緩和型保険には、オリックス生命の『CURE Support Plus [キュア・サポート・プラス]』があり、終身保険では同保険会社の『RISE Support Plus[ライズ・サポート・プラス]』があります。

無選択型保険

無選択型保険の医療保険には、チャブ保険の『まかせて安心医療保険』。終身保険には、

  • SONPOひまわり生命の『新・誰でも終身』
  • 富士少額短期保険の『がん罹患者保険キャンサ-』

があります。

まとめ

今回は前立腺がんについて説明をしました。前立腺がんは、男性がかかるがんの中でも第4位に位置しているがんになります。 多くの方が前立腺がんになる可能性がありますが、非常に予後の良いがんです。特に早期発見できればかなりの確率で完治させることが出来ます。

しかし、治療に専念するためには、お金が必要です。がんになった場合に備えて、預貯金だけでは、不安な方はがん保険でしっかり準備することを検討しましょう。

また、前立腺がんに限らずがんになった時に備えてがん保険の加入は検討すべきです。しかし一口にがん保険といってもたくさんの種類があり自分で選ぶことは難しいかもしれません。

そんな時相談相手としておすすめなのが、独立系のFP(ファイナンシャルプランナー)です。独立系FPとはどこの金融機関にも所属していないFPのことをいいます。金融独機関に所属していないので利害関係なく本当に良い商品を紹介してくれるケースが多いです。がん保険に限らず保険全般に興味がある際は、 独立系 FPに相談することをおすすめします。

メディケア生命 新メディフットエース
  • この記事を書いた人

矢野 康介

ファイナンシャルプランナー、トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)。大学卒業後、日本生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として、一部上場の建築会社及び製薬会社を担当。その後、外資系生命保険会社にて保険事務、コールセンターの統括業務を経験。保険業界での経験は約20年にわたる。コのほけん!の「保険をやさしく、わかりやすく」多くの読者に伝えたい想いに共感しコのほけん!マガジンにて執筆を開始。

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