がん保険

がん保険|大腸がんの医療費はいくら必要?

「大腸にがんになったときのためにがん保険に加入した方がいいのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

がんになると治療費が高額になるイメージがありますよね。しかしがんごとに特徴が異なります。大腸がんに備えるには、大腸がんの症状や原因、治療にかかるお金などを調べたうえで、がん保険に加入するかどうかや保障の内容について決めることが大切です。

この記事を読んでいただくことで、大腸がんの特徴やがん保険で用意すべき保障が分かります。大腸がんになった場合の金銭的な不安がきっと払拭できるはずですので、ぜひご一読ください。

大腸がんの治療費はいくら?

ここでは、大腸がんで入院した場合の治療費についてご紹介します。

大腸がんは、結腸がんと直腸がんに分かれています。結腸と直腸の違いは、以下の通りです。

  • 結腸:小腸から流れてきたものから水分を吸収して便を作る場所
  • 直腸:便をためておく場所

大腸のがんは、結腸がんが4割、直腸がんが6割といわれています。そして直腸がんと結腸がんの治療費や入院にかかるお金は以下の通りです。

医療費総額 3割負担
結腸がん 647,642円 194,292円
直腸がん 777,144円 233,143円

※参考:厚生労働省「医療給付実態調査(平成29年度)」統計表 第3表  疾病分類別、診療種類別、制度別、件数、日数(回数)、点数(金額)

大腸がんになった場合は、医療費総額で64〜78万円ほどです。健康保険を利用して3割負担となった場合は、19〜23万円ほどの自己負担が発生します。

しかしこの数値はあくまで平均値。「国立がん研究センターのがんとお金の本」によると、大腸がんが進行しており、手術と6ヶ月の抗がん剤治療を行った場合の治療費は、3割負担で100万円を超えることもあるそうです。

ただし高額療養費制度があるため、月収(標準報酬月額)が28〜50万円の70歳未満の方の場合、ひと月の医療費の自己負担の上限は約9万円になります。そのため、実際の医療費の自己負担がさらに低くなる可能性があります。

一方で入院や通院で治療をする場合、以下のような費用や損失も考慮しなければなりません。

  • 差額ベッド代
  • 食費
  • 通院するときの交通費
  • 収入の減少

大腸がんになった場合は特に、抗がん剤治療を受けながら働くことによって、時間的な制約や体力的な制約がかかることによる収入の減少についても考える必要があります。

ここまで、大腸がんの医療費について解説してきました。それでは、大腸がんとはどのような病気なのでしょうか?次で詳しく説明していきます。

大腸がんってどんな病気?

ここで、は大腸がんという病気について詳しく解説していきます。がん保険の保障内容を決めるときには、大腸がんに対する理解が不可欠ですので、確認していきましょう。

統計から見る発生率

大腸がんは、死亡する確率と罹患する確率の両方が高い病気です。以下は、がん全体の死亡数と罹患数における、大腸がんの順位を性別ごとに表記したものです。

 

死亡数 罹患数
男性 3位 3位
女性 1位 2位
男女計 2位 1位

※出典:最新がん統計

大腸がんに罹患する人は、40歳から増加し50代で罹患率はさらに上昇します。

原因

大腸がんになる原因は、以下のようなものがあります。

  • 食生活:動物の肉、ハム・ソーセージなどの加工肉、飲酒
  • 生活習慣:喫煙、運動不足
  • 身体的特徴:肥満、高身長

そのため、大腸がんを予防するには、生活習慣を改めて健康的な生活を整えたり、食物繊維や発酵食品、オリゴ糖などを摂取したりして腸内環境を整えるのも有効といわれています。また大腸がんは、以下のような大腸の病気に罹患した場合は、大腸がんにもなりやすいといわれています。
  • 家族性大腸腺腫症
  • リンチ症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病

さまざまなところに、大腸がんになるリスクが潜んでいるといえますね。

症状

大腸がんは、初期症状では自覚症状がないことが多く見つけづらいです。また、がん細胞が大腸の筋層まで到達した進行がんでも、半数はほぼ症状がありません。

大腸がんは検査をすれば見つかり、早期で見つかれば完治する可能性が高まります。しかし、目立った症状がないため検査を受ける気になりにくい病気です。

そのため便秘や下痢、血便などが出る場合など、身体に違和感を感じた場合は検査を受けてみると良いでしょう。また、健康状態にかかわらず、年に1度便潜血検査を受けることで、大腸がんを早期発見できる可能性が高まります。

治療法

それでは大腸がんにおいては、どのような治療が行われるのでしょうか?

手術

大腸がんで手術を行う場合、以下のどちらかの手術を行うのが一般的です。

  • 開腹手術:腹部を切開してがんを切除する
  • 腹腔鏡手術:腹部に数カ所穴を開けてカメラ付きの腹腔鏡と手術器具を入れる

また、内視鏡検査の際に早期発見できれば、その場で内視鏡切除できる可能性があり、日帰り手術も可能です。

抗がん剤治療

大腸がんの通院治療では、抗がん剤を使った治療や放射線治療が行われます。

抗がん剤は、手術で取り切った大腸がんの再発を止める場合だけでなく、再発した大腸がんの治療でも行われます。

大腸がんは、Ⅲ期では約30%の再発率といわれており、再発を食い止めるために2〜5週間に1度の通院をし、抗がん剤の投与が行われる場合があります。また再発の治療や、手術で取りきれないがんの治療ではさらに長い期間の通院が必要です。

放射線治療

放射線治療は、主に局所のがんの縮小を期待して行われます。また、抗がん剤と併用することも多いです。

さらに放射線治療には、脳や骨、リンパ節への転移による、疼痛や神経症状、出血が和らぐ効果があり、約80%の患者に有効であるといわれています。

このように大腸がんでは、さまざまな目的で通院治療が行われるため、医療費が高額になりやすいです。加えて、時間的な制約や体力的な制約で勤務に制限がかかって収入が低下しやすいです。

大腸がんに備えてがん保険に加入する場合の保障の選び方

大腸がんに備える場合、がん保険に加入しておくと安心です。

たしかに、大腸がんでの入院日数は手術をした場合でも20日程度で、高額療養費を利用することで自己負担も緩和されます。だからといって、がん保険が不要とはいいきれません。なぜなら、差額ベッド代や食事代などの費用や長期にわたる通院治療などによって治療費の自己負担額が高額化したり、収入の減少が発生したりする可能性が高いからです。

大腸がんは早期で完治する可能性もあれば、治療が長引く可能性も高い病気。そのため高額な治療費や収入の減少に備える必要があるのです。

大腸がんに備える場合のがん保険の保障は、以下の通りです。

治療給付金

治療給付金とは、放射線治療や抗がん剤治療などを受けた場合に保険金や給付金を受け取れる保障です。

通院による放射線治療や抗がん剤治療が長引いても、毎月もしくは一回につき、10万円や20万円の保険金を受け取れるため、治療費の高額化や収入の減少でも安心ですね。

保険金額の目安は、毎月の医療費の自己負担分のみをカバーしたい場合は、月額もしくは1回につき10万円、収入の減少分までカバーしたい場合は20万円に設定するのがおすすめです。

実損填補型

実損填補型のがん保険とは、通院にかかる医療費が全額保障されるがん保険のこと。入院や手術、通院などで自己負担した医療費と同額の保険金や給付金が受け取れるため、医療費が高額になっても安心ですね。

また、実損填補型のがん保険は、「がんの治療によってかかった医療費の同額の保障」という内容ですので、保険が苦手で理解できないという方でも理解しやすい点もメリットです。

ただし、実損填補型のがん保険は、年齢とともに保険料が上がっていく点に注意しましょう。

まとめ

大腸がんは、早期で発見し治療ができれば完治する可能性が高い病気。しかし、大腸がんの初期段階では自覚症状がほとんどないため発見が遅れやすく、治療が長期化したり死亡したりすることもあるがんです。

がん保険で大腸がんに備えるには、治療給付金を付加したり、実損填補型のがん保険に加入したりするのがおすすめ。ただし必要な保障額や加入プランは、個人の状況によって異なるため、保険の代理店やファイナンシャルプランナーに相談すると良いでしょう。

何より大腸がんに備えるには、食生活や生活習慣を改善や定期的に検診を受けるなども大切です。不摂生な生活をされている自覚がある方は、がん保険に加入するだけでなく、1度ご自身の生活も見直してみてはいかがでしょうか。

なお、今回の記事は以下のサイトや書籍を参考に執筆いたしました。大腸がんについてさらに深く知りたい方は、併せてご一読ください。

参考サイト・文献
NHK 健康チャンネル:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_564.html
国立がん研究センター がん情報サービス:https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/
最新がん統計:https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
「国立がん研究センターのがんとお金の本」

メディケア生命 新メディフットエース
  • この記事を書いた人

品木 彰

ファイナンシャルプランナー、FP技能士2級、保険・金融ライター。国公立大学卒業後、明治安田生命保険相互会社に新卒入社。法人営業として官公庁向けの団体保険・個人営業を担当。チームリーダーや管理職候補など7年半勤務。その後、人材会社に転じ多くの転職をサポート。現在は、保険、税金、貯蓄術、不動産など幅広いジャンルの記事を執筆するファイナンシャルプランナー。

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